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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

1.うみほたるの世界のたまちゃん






 泣きたくなったとはこういうことだろう。
 信じられないような道の迷い方をして、小学校低学年の子供を連れて、絶対誰も来ないような山の中の沢で岩に腰を下ろして途方に暮れている。
 偵察に行ったパパもなかなか戻らない。
 ここまでの道のりで通った難所が頭をよぎる。
 岩は滑りやすかったしなぁ。
 嫌になるほど蜘蛛の巣も引っかけたしなぁ。

 ふと見ると、目の前をくるくると青緑の羽をしたリュウキュウハグロトンボが舞っていた。つがいだ。
 あまりに綺麗な羽の色に、子どもたちはこのトンボのことを「宝石」と呼んでいた。
 そう、この沢では本当に多くのリュウキュウハグロトンボを見た。
 でもこの二匹はまさに手の届きそうなところで羽をきらめかせて回っていた。
 目の前で無心にダンスを踊っているトンボを見てレナは言った。
 「レナはこのことを一生忘れないよ」


水面を舞い踊るリュウキュウハグロトンボ



四日目 2007年7月23日(月)


 今朝の空も何だか薄ぼんやりとしていた。
 去年までなら残念と思うところだが、海に行かれない今年はまあいいかと最初から諦めモード。
 でも今日も8時を過ぎる頃から雲は消えて青空になっていた。
 今日も今日とて暑くなりそう。

 のんびり朝食を食べて、名護のマンションを出発したのは9時過ぎ。
 最初に東江の弁当屋に寄る。
 マンションのある堤防沿いのこの道には、何軒かの弁当屋が軒を連ねているのだが、どういうわけか「うみほたる」という店が一人勝ちをしている。いつもこの店だけがやけに繁盛しているのだ。
 しかもこのうみほたる、「日替わり弁当」という看板の隣に、「世界のたまちゃんのシュークリーム 手作り」「世界のたまちゃんピザ ピリトマト」とあるのがいつも気になる。
 「世界のたまちゃん」って誰やねん。
 ・・・と、関西人でもない私が関西弁で思わず突っ込みたくなるほど。
 別に特に綺麗でも何でもない小さな弁当屋だし。
 今回を含めてこの店で三回お弁当を買っているが、実はまだ世界のたまちゃんシリーズのシュークリームもピザも買ったことがない。
 書いていて思うが、次回こそは試してみるか?
 まあ私はチーズが苦手なのでピザは子どもたちに食べてもらおう。ぴりからしかないならパパにお任せだな。

 とにかくここで具がはみ出してご飯の上にでろんと乗っているお弁当とソーミンチャンプルーを買った。
 沖縄のお弁当でおかずがご飯の上にはみ出しているのは定番だし、ソーミンチャンプルーも家庭料理。ソーミンとはソーメンのこと。何故かこのソーメンを味付けして野菜と一緒に炒めてある(雰囲気的にはビーフンの炒め物に似ているがもっと腰がない)。


パパの朝のお散歩写真 場所は21世紀の森ビーチ


弁当屋うみほたる


いつも気になる「世界のたまちゃんピザピリトマト」と「世界のたまちゃんシュークリーム」


店内はこんな感じで




4-2ター滝と私たちへ続く


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