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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

16.万座毛










 万座毛の駐車場周辺は、いかにも一昔前の観光地然としていた。
 万座毛とはもう何も関係ないような土産物をごまんと吊した土産物屋が駐車場の両サイドに並んでいる。
 駐車場には車がいっぱい。観光バスもいっぱい停まっている。
 土産物屋の前を通って伸びている遊歩道にも人がいっぱい。
 どうやらここは沖縄本島西海岸に観光に来た人は一度は立ち寄らなきゃいけないスポットらしい。

 遊歩道を歩くとすぐに右手に広々とした芝生が見えてきた。
 何となく海・断崖絶壁と芝生ってぴんとこない。
 芝生の向こうに簡単な木の柵があって、その向こうに水平線が見えている辺り、一瞬ここは沖縄じゃなくて北海道の牧草地?と思うような景観だ。

 さらに歩くと左側にいきなりあった、あの、有名な象の鼻だ。
 へー、こんな風になっているんだ。本当に象みたい。辺戸岬でも思ったが、沖縄本島の海岸線で断崖になっているところは石灰岩でできていて、波に削られるとぼこぼこと火山の近くで溶岩が固まった跡のような複雑な景観を作り出す。
 洞窟のように凹んでいる部分に波飛沫があたる。見ていると目が回りそうだ。
 遊歩道は海岸線に沿って芝生のところを囲むようにぐるりと回って続いている。そこを途切れることなく観光客が後から後から歩いていく。







 半周ぐらいすると、隣の岬の先端に立つ白亜のホテルが見えてきた。
 濃紺のANAのロゴ。万座ビーチホテルだ。
 こちら側は海の色が違う。珊瑚礁がある証拠に、ところどころミントグリーンに変わっている。
 はあ・・・なるほど。
 万座毛に来た観光客は一様にこう思うわけだな。
 「次はきっとあのホテルに泊まりたいわ」ってね。上手いな、戦略が。





いい場所に建ってるな~万座ビーチホテル



3-17再び海沿いの58号線へ続く


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