今日も恨めしいくらいいい天気だ。
相変わらずどこかうすぼんやりと霞んでいるが、ほぼ快晴と言って良い空模様。
朝からがんがん気温は上がる。
そんなとき、ふと目に付いたのは・・・。
沖縄本島北部を自動車で走った人なら、道ばたに「BICアイス」と書かれたアイスクリーム型の看板が立っているのを見たことがあるんじゃないだろうか。
52号線を北上すると、名護の手前あたりから目に付くようになる。
まずこの先にビックアイスの売場がありますよと言う看板があって、その数メートル先に実際の売場がある。
この売場がまた特徴的で、道ばたに大きなパラソルを広げてその下に箱のようなものと簡易な椅子を置いてアイスクリームを売っているのだが、気になるのは売り子の若さと冷蔵ボックスの冷蔵源だ。
売り子はどう見ても学生。それも高校生以下?と思われるような年頃の女の子が多い。
また炎天下で一日中アイスクリームを売っているのにどうやって冷やしているのか不思議になる。
去年も一昨年も買ってみようと思ったが、あいにくと土日しか店が出ていないので買い損ねてしまった。土日にパラソルを見かけるときに限ってアイスを食べる気分にならなかったので仕方ない。
「今日買わないとまた買えなくなるぞ」とパパ。
「そだね」
早速路肩に車を停めてもらい、若いアイスクリーム屋さんに話しかけてみた。
「種類は何があるんですか?」
「バニラだけなんです」
昨日どこかで「季節限定 シークワーサーアイス」の幟を見かけたが、今ここで売っているフレーバーはバニラだけのようだ。
「ひとつ下さい」
「はい、150円になります」
売り子さんはぱかっと青いケースを開けた。思わず興味津々で覗き込んでしまう。
大きな青いケースは中が何層かになっていてかなりの厚みがあった。
「これ、どうやって冷やしているんですか?」
「えっ、いや、なんにもしていないと思いますよ」
なんにもしていないんですか。
「下の方にドライアイスとか入れて冷やしているとか」
「いや、なんにも入っていないと思いますけど」
本当になんにもしていないのか。どうやらこの青いケースの厚みが半端でない断熱材になっているだけのよう。そこに単にアイスを詰めて商売しているらしい。
「はいどうぞ」
ちょっと小振りだけどダブルにしてくれた。
お金を払って車に戻った。
「いくらだったの?」
「150円」
「やすー」とパパ。
さてお味は・・・?
「美味し~い」
なんというか、バニラと言うよりコンデンスミルク風。アイスクリームと言うよりジェラート風。甘すぎず、ほんのりと懐かしいような味がする。
これは美味しい。また機会があったら次回も買ってみよう。
名護から本部半島に掛けては幹線道路沿いに結構いくつも店がある。
古宇利島には大きなワゴンの店舗もあった
昨日見かけたシークワーサーフレーバーのようにたまにバリエーションがあることもあるが、基本的にはバニラ味。
土日限定。
最初は道ばたでアイスを買う人なんているのかなぁと思ったけど、結構しょっちゅう車が停まって買い物をしているところも目撃する。
ちなみにビックアイスの製品名は「アイスクリーム」ではなく懐かしの「アイスクリン」
但し、あのカラフルな看板のように三色のアイスではなく実物は一色(バニラ)なのでお間違いなく。