子どもたちに海へおいでよと言っても、二人ともなかなか来ない。
元々海よりプールの方が好きだと公言しているし。
私は海は波があるので浮いているだけで楽しいし、魚や珊瑚や貝が見つけられるから飽きないと思うのだが、確かに泳ぐことだけを考えたら、海は塩水で目が痛くなる。
でも私が一人で海に入っているのを見て、だんだん子どもたちもその気になってきたようだ。
やがて海に入ると言いだして、二人ともパパにクラゲ除けの日焼け止めを塗ってもらった。
まあ正確に言うと、乗り気だったのはシュノーケルの得意なレナの方で、カナはレナが行くならとしぶしぶついてきたらしい。この二人はどこへ行くにも一緒じゃないと気が済まないのだ。
カナとレナは浮き輪を使って海の中に入ってきた。
レナにシュノーケルをつけたら?と提案してみたが、今はいらないと言う。
カナはもちろんシュノーケルは使わない。最初に使わせようとしたときに、やれ管のくわえるところが海の塩味で嫌だとか、鼻から息ができないのは許せないとか、なんだかんだといちゃもんをつけてきたので、それ以来彼女にシュノーケルさせることは諦めている。だからカナはいつも水泳用ゴーグルで水中を見ることにしている。本人がいいというのだからもうそれでいい。
オーストラリアのグレートバリアリーフでも強硬にそれで通してきた。