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沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*

4.水中の恐怖










 子どもたちに海へおいでよと言っても、二人ともなかなか来ない。
 元々海よりプールの方が好きだと公言しているし。
 私は海は波があるので浮いているだけで楽しいし、魚や珊瑚や貝が見つけられるから飽きないと思うのだが、確かに泳ぐことだけを考えたら、海は塩水で目が痛くなる。
 でも私が一人で海に入っているのを見て、だんだん子どもたちもその気になってきたようだ。
 やがて海に入ると言いだして、二人ともパパにクラゲ除けの日焼け止めを塗ってもらった。
 まあ正確に言うと、乗り気だったのはシュノーケルの得意なレナの方で、カナはレナが行くならとしぶしぶついてきたらしい。この二人はどこへ行くにも一緒じゃないと気が済まないのだ。

 カナとレナは浮き輪を使って海の中に入ってきた。
 レナにシュノーケルをつけたら?と提案してみたが、今はいらないと言う。
 カナはもちろんシュノーケルは使わない。最初に使わせようとしたときに、やれ管のくわえるところが海の塩味で嫌だとか、鼻から息ができないのは許せないとか、なんだかんだといちゃもんをつけてきたので、それ以来彼女にシュノーケルさせることは諦めている。だからカナはいつも水泳用ゴーグルで水中を見ることにしている。本人がいいというのだからもうそれでいい。オーストラリアのグレートバリアリーフでも強硬にそれで通してきた。



ゴリラチョップは入り変わり立ち替わり、ダイビングやシュノーケルの人がやってくるが、みんな素人ではなくダイビングショップの人とそのお客さんばかりのようだ。


 レナは泳いだり、私の背中にかじりついたり。
 カナはそのうち浮き輪に捕まりながら「バスですよー、カナバスですよー、停留所で停まりまーす。乗るお客さんは手を挙げて下さーい」とバスごっこを始めた。
 まあ今日は初日だし、がつがつ魚を探さなくてもいいか。
 なんだかんだで子どもたちも海で楽しそうに遊んでいる。
 特にバスの運転手になりきっているカナの嬉しそうな声を聞いているとこちらまで嬉しくなってきた。
 ただ、子どもたちと遊んでいるところはゴリラ岩の海に向かって左側で、深さも1メートル程度、下は荒い砂地で魚はいない。
 子どもたちの相手をしている私が水中カメラを持っていても意味がないので、これをパパに渡すことにした。
 パパもようやくシュノーケル三点セットをつけて海に入ろうとしていた。
 「右手の奥の方に少し魚がいたよ。濁っているからあまり見えないけど」
 パパは判ったと言って、カメラを受け取り岩の右側の海に入っていった。

 そのとき私とレナが何をしていたのか思い出そうとしても思い出せない。
 ただ、気が付いたとき、後ろにいたカナが悲鳴を上げていた。

 「痛ーいっ!!」



2-5ハブクラゲなのかカツオノエボシなのかへ続く


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