海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
済井出ビーチにはあっさりと到着した。
綺麗とは言い難い手書きの看板に、「済井出ビーチ・ゴルフ・屋我地島の塩」と書かれている。
ここはビーチであるだけでなく、キャンプ場やゴルフ場も併設されている。
そんな風に書くとかなり大きな施設なんじゃないかという気がするが、全然そんなそぶりはない。
砂利道の門を潜り適当に作られた駐車場に車を入れると、受付とおぼしき建物があったので様子を見に行った。
「料金所」
「受付料金所」
「ゴルフ受付」
「カヌーレンタル」
「パラセール受付中」
「パーラーかりん かき氷」
やたらと手書きの札は下がっているが無人のようだ。
ビーチの入場料を払うと言ってもどこで払ったらよいのやら。
後ろからもう一台、車が入ってきた。
もしかしたら管理人かもと振り返ると、それはゴルフに来た客のようだ。トランクを開けてゴルフクラブを出している。
「あのう・・・ここは今日は留守なんでしょうか」
ゴルフに来たおじさんは、勝手知ったる様子で今入ってきたばかりの門を指さした。
「ここにいなかったら、あっちなんじゃないかな」
門の横に管理棟らしき建物が見えた。
パパと子どもたちの乗った車はそのままに、一人で様子を見に行ってみることにした。
プレハブの管理棟も無人だった。
トイレはこちらという表示があったので、「すいませーん」と大声を出しながら建物の周りを歩いてみた。
犬が吠えている。
でも人はいない。
奥に進むとプレハブの隣にビニールハウスのようなものが見えた。
何か栽培しているのかな。
近づくと、四角い水槽に茶色い水がなみなみと入っていてその中をパイプが通っているのが見えた。
ああ、判った。
門の外に「屋我地島の塩」って書いてあったじゃないか。
これは塩を作る塩田だ。
管理人さんを捜して奥まで行ったら塩を作っているビニールハウスがあった。ちなみにこの屋我地島の塩、道の駅許田でも売っていて、帰りにお土産として買ってみた。