海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
道の駅を出てさらに南へ戻り、塩屋湾を越えるとコンビニが見えた。
そしてコンビニの先にようやく目指す前田なんとかを発見。
最初はランチの時間には早すぎると思っていたのに、大宜見村をうろうろしている間に結局ちょうど良い時間になってしまった。
前田なんとかは、前田食堂という名前だった。
道沿いではあるが、店は凹んだ処にあるのでうっかりすると通り過ぎてしまう。
古い沖縄民家風瓦屋根の背の低い建物で、今日も店の前には何台も車が停まっている。地元率が高いのか、「わ」ナンバーは見あたらない。
外から見た感じ、カウンター席しか無いような狭い店に見えた。
「ちょっと様子を見てくるわ」
一人で車を降りて中の様子を確認してくることにした。
営業中と書かれた手書きの札が下がったドアをがらりと引くと、中は意外に広かった。
手前にテーブル席。
奥には座敷席。
座敷席には二組ぐらい小さな子どもを連れた家族連れもいるよう。
これなら大丈夫そうだ。
駐車場に戻ると、ちょうど一台のレンタカーが入ってくるところだった。
子どもを複数連れた家族連れが乗っている。
これは急いで店に入ってしまわないと席がなくなるかも。
座敷席があるのでパパのOKが出たところで、みんなを連れて店内に入った。
テーブル席はほとんど埋まっていて賑やかだ。
座敷の方はまだ空きがある。
壁にメニューが貼ってある。
「めし」「てびちそば」「ソーキそば」「もやしチャンプルー」などはいいとして、「焼き肉おかず」「牛肉おかず」というのに面食らった。
なんたらおかずという料理名、違和感があるなぁ。
沖縄ではおかずの名前の料理を注文すると基本的には一品料理ではなく必ずご飯がついてくる。場合によってはさらに汁物やら沖縄そばのハーフサイズなどがくっついてくることもある。
味噌汁という名前の料理でも、味噌汁だけが出てくることは無い。必ずご飯がセットになっている。まあ味噌汁だけ食うやつはおらんってことかな。
私は気づかなかったが、パパは隣の席の人たちが「焼き肉おかず」を注文しているのを見たそうだ。運ばれてきた皿はすごいボリュームで、しかも何故か焼き肉の隣に目玉焼きが乗っていたそうな。沖縄の料理は奥が深い。