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海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*

1.スケジュール帳は今朝も真っ白






 朝のニュースで大宜見村が出てきた。
 カニの通り道に国道があるため、陸に棲むカニが大潮の夕方に海へ向かうとき次々と車に踏みつぶされてしまうので、それらのカニを救うために「カニさんお助け隊」が結成されたというのだ。
 一応、野生生物のために道にトンネルも造られているのだが、もちろんカニにはそんなことは判らない。
 お助け隊のメンバーは、道に向かうカニを捉えては砂浜まで連れていって放してやっていた。
 大宜見村は名護のさらに北。やんばるの森に囲まれた地域で長寿の里として知られている。
 私たちは去年も辺戸岬へのドライブで通っている。
 道の駅おおぎみで鴨に餌付けをしたことが楽しい思い出。
 でもまさか今日も大宜見村へ行くとは思っていなかった。
 何しろ毎日、予定らしい予定はほとんど決めてなかったから。





七日目 2006年7月22日(土)

 朝が毎日遅くなる。
 昨日、一昨日と夜の探検ツアーだとか、本部海洋祭り前夜祭だとか、夜の予定を続けざまに入れたせいかもしれない。
 スケジュール帳は真っ白なので、別に早く起きなきゃいけないことは何もないのだが、パパが自分のことを「早起き組」なんて呼んでいたにしては、あんまりなんじゃないかと思う今日この頃。
 この日の予定も夕方から21世紀の森公園でバーベキューというほかは、朝起きて朝ご飯を食べてからも何も決まっていなかった。
 「・・・東側へでも行ってみる?」
 パパがそう言って車を出したのはもう9時もとっくに回った時間だった。




今日も空は快晴。マンションと海との間にある店。低い塀の向こうに見えるのは名護湾。




7-2海の向こうで始まった戦争は沖縄を通してこの国に繋がっているへ続く


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