海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
手と足を必死で動かしてとにかく奥まで泳ぐ。
海の色がところどころ黒っぽく見える辺りまで行けば珊瑚があるはずだ。
砂地の上を泳いでいるだけで、時々大きな魚とすれ違う。
水面近くにも槍みたいに細い魚が群れなして通る。
珊瑚の上に着くと、下は別世界。
カラフルな小さな魚たちがすいすいと泳いでいる。
魚の名前が判らなくて残念だ。
黄色と白のチョウチョウウオ、三匹固まって行ったり来たりのツノダシ、ベラの仲間にブダイの仲間に、青いの緑の、とにかく沢山。
去年泳いだときより引き潮なのか、珊瑚も魚も間近に見える。
もちろん背が届くような深さではまったく無いが。
綺麗だなぁ。
飽きないなぁ。
ついつい体が冷えるまでぷかぷかと浮いてしまう。
潮の流れがあるので動かないでいるとすぐに右へ流されてしまう。
あっ、あの魚、と思っても、なかなか写真に撮るのは難しい。
特にほとんどの魚は薄っぺらいので、真上や真正面から写しても何が何やら判らない。
ちょうどひらりと身を翻したところを真横から撮影できればベストなんだけど、デジカメはシャッタースピードが遅いのでなかなかタイミングが合わない。
おまけにハウジング(防水ケース)越しの画像は、暗くなっちゃって何も見えず、ピントがあっているものやら、目指す魚がフレームに入っているものやら、水中から出てから確認してみないと皆目見当もつかない。
まあいいや。
撮れるだけ手当たり次第にシャッターを切っておこう。