海とビーチと
*子連れ沖縄旅行記*
海洋博公園のメインゲートを降りるとこんな景色が見える
ここまで来れば海洋博公園は目の前だ。
しかし沖縄本島北部のなみいる観光地全部合わせたより著名な美ら海水族館が公園内にあることから、夏休み前平日であるはずの今日でも駐車場はかなり埋まっている。
公園内にも立体駐車場があるのを知ったのは入場した後のこと、このときは気づかず道を挟んで向かいの駐車場に入れた。ここも既に満車に近かった。
園内の目的地がまずはアスレチックのあるちびっこ砦だったので、北ゲートから入った。
中央ゲートから入れば広い石段の正面に海と伊江島という絶好のロケーションで出迎えられるが、北ゲートはいかにも通用門という感じ。警備員のおじさんに、ちゃんと右側通行で歩いてねと注意されてしまう。
日なたを歩くのは辛い。
すぐに脱水症状になってしまいそうだ。
海洋博公園は三度目だし、去年も来ているから施設のだいたいの配置は地図を見なくても判っている。
海側に美ら海水族館が見えてきた。
ここは流石に素晴らしい水族館だと思うけど、入場料1,800円と少々高めなので二年続けて入らなくてもいいやと思っている。
ちびっこ砦はその手前だ。
去年来たとき、子どもたちがちょっと遊びたそうにしていたが、あのときは先を急いで遊ばせなかった。
ネットを張った遊具を見て、カナとレナが駆けていく。今日一日ほとんど車に閉じこめっぱなしだったもんね。
小学三年のカナはがしがしと簡単そうに登って行くが、小学一年にしても飛び抜けて小柄なレナは苦労している。
「カナ、揺らさないで」
「わざとじゃないよ。登ると勝手に揺れるんだからしょうがないじゃない」
ちょっとの間姿を消していたパパが戻ってきて、あの向こうにもっと大きなネット遊具があるよと教えてくれた。
「行ってみよう、あっちだって」
「待って、カナ」
確かにその向こうには大きなネット遊具があった。
そこに行く途中に遊具としての吊り橋があり、ここがレナにはなかなか渡れない。
「怖いー」
一度は渡り終えたカナが戻ってきた。手を引いて渡らせようとするが、片手を取られると益々安定が悪くなり足がすくむ。かぶっていた帽子も下に落ちた。
カナは仕方ないので帽子を拾い、終点で励ましながら待つことにしたようだ。
「レナっ、がんばれっ」
「揺れるーっ」
「あと少しっ」
親も手伝いたいけど手伝わない。
ようやくレナは自力で渡り終えた。
それから大きなネットへ。
でもあまりの暑さに他に遊んでいる子どもは誰もいない。
夏の快晴の沖縄で真昼に外で遊ぶ子どもはいないか。
子どもたちが広大なネット遊具の全てのネットを制覇したところで終わりにすることにした。