2.日焼け対策・クラゲ対策
マンションを出る前に、みんな水着に着替える。
去年の沖縄旅行ではとりあえずSPF50の日焼け止めを体中にぬりたくったが、強烈な沖縄の太陽にノックアウト。数日中にカナをのぞく三人は肩胛骨の下や脇腹など予想外の場所に日焼けして泣くことになった。
いつもプールなどに行くときは、太陽光線を直角に浴びる肩に気をつけていれば何とかなるのだが、シュノーケルすると背に直接紫外線が当たるのが想定外だった。
というわけで、今年は子どもたちにラッシュガードを用意した。
ラッシュガードというのは水着素材のTシャツのような物だ。
オーストラリア辺りに行くと、プールサイドでも子どもはみんな着ている。
日本でもここ数年でずいぶん浸透した。
本当は長袖がほしかったが、高かったので諦めた。だって4千円とか5千円とか平気でするんだもの。
半袖だが国産メーカーAQAの製品を格安で発見。一着525円(税込み)、姉妹二人分で1,050円。これは買うしかないとすぐさま手配した。
大人の分はあまり安いのを見つけられなかった。
仕方がないのでこちらはユニクロのボディテックという新素材のカットソーで代用。
パパの分も私のもキャンペーンで購入したから千円未満。
それでも紫外線カット素材で通気性と透湿性に優れている。
ほとんど水着のように使えてラッキーだった。いざとなればそのままアウターに使えるし。
ラッシュガードを手に入れたかった理由はもう一つある。
クラゲが怖かったのだ。
沖縄では毎年ハブクラゲによる被害が報告されている。その数なんと年間100件以上。
クラゲに刺されるとすごーく痛いらしい。
腫れ上がって凄いことになるらしい。
昨日行った21世紀の森ビーチのように完璧に管理されているところでは遊泳区域はクラゲ除けのネットで囲まれている。時々ライフセーバーから、ネットに近寄ったりネット外の波打ち際にも近寄らないよう放送が入るくらいだ。
そのかわり、ネットのせいでクラゲ以外の魚も入ってこないからシュノーケルしてもつまらない。
というか、そもそもクラゲ除けネットを張って管理しているようなビーチは全面的にシュノーケル禁止だ。
私たちはシュノーケルしにビーチに行くのだから、当然ネットのないビーチで遊ぶことになる。
するとクラゲがやってくる。
関東などではよくお盆を過ぎるとクラゲが出るから海水浴してはいけないなどと言うが、沖縄では梅雨明けからもうハブクラゲシーズンだ。
どうすればいい。
ハブクラゲに刺された場合、酢をかけるというのが一般的だ。
またまたオーストラリアを引き合いに出して申し訳ないが、あちらでは無人のビーチでも酢が準備されているのを見た。
酢をかけると触手が剥がれやすくなるという。
でも剥がれるだけで、痛みが止まるとか傷が残らないというものでも無いらしい。
おまけにカツオノエボシには逆効果だという。
沖縄にカツオノエボシがいるかどうか知らないが、刺された時点で自分にどっちか判るかっていうと判らないに決まっている。
それじゃ酢を持っていっても仕方ないじゃないか。
そんなわけで、シュノーケルしたいがクラゲは怖い私は、ラッシュガードでクラゲもガードすることにしたのだ。少しでも露出は減らした方がいい。