14.旅の終わりはまたも嵐・・・そしてエピローグ
子供たちはあまり食欲がないようだった。
まあ昼食が遅めだったし。
適当にポテトを摘むとごちそうさま。
店の中で騒いでもいけないので、二人でレストラン街の通路の窓のところへ行っていいよと伝えた。
すると突然の稲光。
えっと思って窓の外を見る。
ああどうしたことか。
さっきまでの明るい空は何処へやら。
とっぷりと暮れた夜の空港は、いつの間にかバケツをひっくり返したような大嵐になっていた。
ついに台風が追いついたのだ。
いつものお決まりのパターン。
旅の終わりはいつも雨。
いやいや、旅の終わりはいつも嵐。
それも雷鳴轟く大嵐。
何もかも終わって、遊び尽くして、これで終わり、もう帰るだけと思うと、いつも雨が幕を引く。
思えば台風に始まり台風に終わる今回の旅。
羽田を出発するときに雷雨で離陸が遅れ、さんざん狭い機内で待たされたのも今やいい思い出か。
滞在中は沢山の太陽と思い出をくれた。
ありがとう沖縄。
そしてさよなら。