5.水中撮影の悩みと解決法
ところで私たちが水中撮影用に使っているカメラはキャノンのPower Shot
A40だ。
これに専用のハウジング(防水ケース)をつけて使っている。
ところが初めて海に持ち出した一昨年の
ロウアイルズから、ずっと悩んでいることがあった。
悩みとはレンズの曇りだ。
温泉みたいに温度と湿度の高いところで撮影してもレンズは曇るが、それは一時的なもので、室温にすればすぐに戻るしレンズを温めれば比較的熱いところで撮影できる。
それに曇るのは外側なので、ハウジングを布で拭き取れば一時的にはクリアになる。
しかし水中はやっかいだ。
一度曇るとどうやっても元に戻らないし、曇るのはハウジングの内側なので水中では決して拭くに拭けない。常に水と砂の攻撃と隣り合わせのビーチでは、極力ハウジングは開きたくないというのもある。
海中とビーチとの激しい気温差が曇りを産んでいるというのは理解できるが、どうすればいいのか判らなかった。
いろいろ考えて手は尽くしてきたのだ。
ビーチに持っていく前からハウジングをセットしておくとか、海中の温度に常に近づけておくため、ビーチで直射日光に当てないのは当然として氷の側に置いて冷やしておくとか。
でもどうしても上手くいかない。
おかげで今回も、瀬底ビーチも水納ビーチも曇ってぼけぼけの海中写真ばかりだ。
よく考えると去年の
ミコマスケイではまともな海中写真が撮れている。
どうしてあのときはレンズが曇らなかったんだろう。
それに余所の人がダイビングで撮影した海中写真など見ていると、みんな曇って困るなんて言っていない。
何か見落としていることがあるのだ・・・。