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美ら国訪ねて
*子連れ沖縄旅行記*

7.レナとムラサメモンガラ



 レナは本当にシュノーケルが上手い。
 その分うっかりすると自分でどんどん行ってしまうので気をつけないといけない。
 水底まで何メートルぐらいあるだろう。
 自分だってもし浮き輪の空気が抜けたらと思うとゾッとする。
 まったく泳げないわけではないが、これだけ浜から離れていると自力で辿り着く自信は無い。
 浮き輪一つで二人は支えられるから、もしどちらかの空気が抜けたらもう一つまで泳げば何とかなるだろう。
 海中世界はどきどきするほど魅惑的だが、頭の何処かで万が一のことを考えてはその度に背筋も寒くなった。


天性のシュノーケラー、レナ 見てこの嬉しそうな顔


 魚を見つけるとレナは大はしゃぎだ。
 昨日パパが言ったように、シュノーケル(管)から糸電話を通した声のように「さかな、さかな、いたーっ」と興奮する声が聞こえてくる。
 そして魚を見つけるとジェット機のようにシュババババッとばた足で追いかけていってしまう。まったく大人顔負けだ。
 しかしそんなレナにも怖いものがある。
 それはムラサメモンガラ。
 蛍光ブルーやマンゴーイエローのラインのあるその体は如何にも熱帯魚という感じで綺麗だし、かなり大きいのにあちらこちらで見かけるので私など嬉しくて追いかけ回したが、レナはこれだけは見かけると全速力で逃げる。
 「あれ怖い」
 昨日パパと一緒にシュノーケルしているときに足をつつかれたんだそうだ。
 指をかじられると思ったらしい。
 (実際かじることもあるようで要注意)


これがムラサメモンガラ!!(左下)
ちなみにこの日は上手く撮影できなかったので、この画像は後日のものです。




5-8.カナのチャレンジへ続く


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