12.名護湾に沈む夕日
さらにその支配人は非常に真面目な人らしく、生活必需品の買い出し情報からお勧めビーチ、お勧めレストランなどひとつひとつ丁寧に地図を差して教えてくれた。
リゾートらしい立地条件のアコモデーションを探していた私たちにとって、ここは意外だったけれど、その代わりに何をするにも利便性が高い。
ドラッグストアと居酒屋までは徒歩1分、スーパーマーケットとコンビニとファーストフードまでは徒歩3分。
そして支配人の言葉通り、その日の夕日は絶景だった。
七階の窓から見る海の夕焼け。
太陽はゆっくり沈んでいき、水平線近くに漂う雲に隠れたと思いきや、最後に雲の隙間から真っ赤に燃えた。
最後の残照が消えると、あとには紫色の帳。