5.むかし沖縄 古郷の駅
時刻は昼時。
今朝の予想外の土砂降りで、すっかり午前中の予定が狂ってしまったので、代わりに琉球村へ行ってみることにした。
ルネッサンスリゾートまで来れば琉球村まではもうあと僅かだ。
琉球村というのは昔の琉球を体験してもらおうという一種のテーマパークで、沖縄地方各地の古民家を移築して保存している。
雲の間から日が射して、じりじりと暑くなりだした中、駐車場に車を停めて昼食がてらのぞいてみることにした。
入り口を入るとなんだか体育館のような屋根のついた中に、シーサーの乗った沖縄風瓦屋根の低い建物が並んでいる。それぞれの建物の中には土産物屋が入っていて、一番奥に食堂と舞台があった。
そのときは知らなかったが、そこはまだ琉球村ではなく、手前にある「むかし沖縄 古郷の駅」という無料スペースだった。
舞台にはチャンプルー劇場と書かれ、ちょうど沖縄舞踊をやっていた。
民族衣装を着たお姉さんが三線の音楽に合わせてひらひらと踊る。
そのうちに手招きされ、前の方に座っていた何人かが手を引かれて舞台に上がって一緒に踊った。特に一人混じっていた金髪の外人さんが妙に嬉しそうに踊っていたのが印象的だった。
食事はテビチ(豚の足)の定食とソーキそばを頼んだ。
知らないものを決して口にしようとしないカナはご飯ばかり食べていたが、何でも試してみるレナはゼラチン質のテビチがいたく気に入ったようだ。
最後に舞踏団の人たちと一緒に記念撮影もしてもらった。