子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 野沢温泉&子連れスキー旅 > 3-11吹雪の湖面を行く

◇◆野沢温泉&子連れスキー旅◆◇

11.吹雪の湖面を行く











 桟橋近くにふさふさの大型犬が一頭繋がれていた。
 「大人しいんですよ」
 お兄さんが教えてくれた通り、ワンとも泣かずに見上げている。
 降り続ける雪に完全に埋もれてしまってかわいそうだ。頭をなでるとのそりと雪から出てきた。寒くないのかな。

 お兄さんが呼ぶので桟橋に行くと、お兄さんはキルティングのマットをボートに敷いてそこに座るよう言った。
 座るとアクリルの毛布を掛けてくれる。
 前方はしぶきが上がるので後ろの方がいいとも教えてくれる。
 さあいよいよ出発だ。


レイクサイドホテルのわんちゃん。とても大人しくていい子。
しかしこのわんちゃんも、かねか荘の裏のわんちゃん同様、長野式で繋がれていた。



 桟橋を離れて緑のモーターボートが水面を走ると、顔にばしばしと雪がぶつかってきた。目も開けられないほど雪が降っている。
 お兄さん曰く、この時期にこんなに雪が降るのは珍しいことなのだそうだ。
 それにしても寒い。
 湖面は猛烈に寒い。
 たぶんワカサギ釣りも事前に予約とかして朝から他の人と一緒に出発していたらこんなことにはならなかったんだろう。
 でもこれもちょっと面白い体験かも。
 お兄さんが行き先はプリンスホテルのワンドだった場所だと教えてくれた。
 ワンドって何だろうと思いながら私はポートに乗っていた。

 湖に突き出した岬をぐるりと回って進むと、屋形船がぽつりぽつりと見え始めた。
 これが本当に水面に浮かぶおうち。
 モデルハウスみたいで笑える。
 いろいろなタイプの家があるんだ。ドーム型とか三角屋根とか。
 オーストラリアのグレートバリアリーフのポンツーン(筏)を思い出した。
 レイクサイドホテルの屋形船はドーム型だった。
 モーターボートはその屋形船のドアのついた側に接着すると、待ち構えていたフード姿の男性が私たちが降りるのを手伝ってくれた。


吹雪の中モーターボートに乗って湖岸を離れ、信じられない寒さの中湖面を進むと、やがて水面に浮かぶ「おうち」が見えてきた。




3-12ワカサギの釣り方へ続く


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