子供と一緒に夏休み
**福島でLet's体験旅行**
2階に降りよう。
オーソドックスな「珊瑚礁の海」。
みんな「おおっ」と群泳するキンメモドキに目を奪われるのだけど、うちの子どもたちだけは目線が下を向いている。
光の当たる上の方で固まったり円を描いたりする群よりも、海底からひょこひょこと顔を出すチンアナゴが気になる。
確かに面白いね。砂地から蛇みたいに顔を出しているのに、サメが通りかかる度にさっと引っ込むんだもの。
パパは青いブダイを見つけて「イラブチャーだ」と喜び、レナは大きなナポレオンフィッシュに目を丸くする。
次に足を止めたのはクラゲコーナー。
カナは小さいクラゲに「可愛~い」。大きいクラゲに「気持ち悪~い」。
クラゲって不思議な生き物だな。ゆらゆらぶよぶよと。
見ている分にはとても綺麗だけど、刺すから海では会いたくない。
先日、クラゲブームで、それを生業にしている人に水族館から新種のクラゲの注文がぞくぞくと入っているというのをテレビでやっていた。
赤や黄色のクラゲもいるんだよね。
クラゲコーナーの後に流氷の天使だっけ? 妖精だっけ? クリオネの水槽がある。
この幻想的なクリオネの様子はカナの印象に強く残った。
「珊瑚礁の海」に比べると圧倒的に地味な「オホーツク海」コーナーも2階だ。
何しろ魚たちの色が黒っぽいし動きも鈍い。
オオカミウオなど顔だけ見ているとさっきの海獣コーナーにいてもおかしくない。
クラゲは見ている分には綺麗でいいんだけど、刺すから海の中では会いたくない