◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記
14.七曲坂と桜
昨日の行きはロープウェイでここまで上がってきたが、帰りは下りなので歩いて降りるつもり。
七曲り坂という道をくねくねと曲がりながら下りれば吉野駅前に出られる。
吉野山はまだ桜の季節には少し早かったとは言え、下千本はほぼ満開なのだから、雨さえ止めばこの七曲り坂は花見の名所。楽しい道行きとなる。
吉野山は信仰する人々がめいめいに持ち寄った桜が花をつけているため、品種はさまざまなものが入りまじっている。
ソメイヨシノは満開だが、山桜系はまだあと少し。
風が吹くと花びらが散る。
雲が切れてわずかに青空がのぞいた。
日差しがこんなにまぶしいとは。
近鉄吉野駅と吉野山の千本口ロープウェイ乗り場までの100mほどの道には簡易な作りの土産物屋が一列に軒を連ねて商売しているけれども、喉が渇いたと言ったカナが一番端の店の横にあった自動販売機でお茶のペットボトルを買ったら、何故かジュースのペットボトルが出てきた。
「これ、飲めないんだけど・・・どうしよう・・・」
甘いものが苦手なカナが困り顔で私にそう言うので、お店の人に事情を伝えて取り換えてもらえばいいじゃんと返答する私。
桜柄の着物姿で店先に立っていた女性がすぐに取り換えてくれたが、可笑しかったのはそのジュース、自販機のどこにも売っていなかったこと。いったいどこで自販機に紛れ込んだんだ?
それから別の店で吉野本葛の葛粉を買った。
お菓子作りが趣味のレナに後日葛の和菓子を作ってもらおうと思って。
ロープウェイより上の土産物屋で見た時はほぼ900円だったが、麓では同量で千円。上で買って来ればよかったか。