◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記
昔、イギリスに旅行しストーンヘンジを見たことを思い出した。
機械動力もクレーン車も無い時代、古代の人はどういうつもりでこの大きな石を運んで組み合わせたのだろう。
石舞台古墳は近づいて触ることもできる。
石の台の上にさらに大きな石が乗せらせていて、隙間から中をのぞくこともできる。
のぞいてみると中から外をのぞいている人と目が合う。
中にも入れるのだ。
料金所側から見ると奥になって見えない側に古墳の入り口があり、階段を下りて巨石の下の空洞になった石室-玄室に入れるようになっている。
石室の中は意外に広かった。
先ほど除いたような隙間があるので真っ暗ではない。
石舞台古墳は古墳なので墓として作られていて、元々はこの横穴式石室の中に石棺が埋葬されており、といっても発見時には既に盗掘されて石棺のかけらしか残っていなかったわけだが、土の盛られた通常の古墳だったと考えられる。
墓に埋葬されていたのは諸説あるようだが、一応聖徳太子と同時代の豪族 蘇我馬子説が有力だ。
石舞台古墳の周囲もぐるりと一周して外に出た。
猛烈にお腹が空いていたのでそろそろ何か食べないと動けない。えーと、事前にレナがチェックしていた石舞台方面のお店ってどこかあったっけ?
プリントアウトしてきたメモを見ると、土産物を買う店として飛鳥の夢市、軽食としてあすか野ログハウスの名が記されていた。
「食べるなら飛鳥ログハウスか・・・」
こっちかなと思って駐車場から離れる方向に坂を上ってみたがそれらしい店は見当たらない。どんどん建物も無いような雰囲気になってくる。
これは間違いだなと思って引き返す羽目になったが、ちょうど通りかかった石舞台古墳を俯瞰する場所で、何人かのおじさんが三脚を立ててカメラを構えていたので足を停めてみたら石舞台古墳と桜を写すのにばっちりのアングルだった。