1.滑川再訪
初日 2004年5月2日(日)
何だかここ数年、季節が少しずつ前にずれているような気がする。
4月後半から夏日が混じり、5月には子供たちは公園の噴水で水着になってしまう。秋の訪れも早く、8月終盤には風が冷たい日もあったりする。旧暦での月が新暦での季節にぴたりとあっているような、そんな錯覚を起こさせる。
今年の春も早かった。
それでも東京の桜は開花宣言が出てから花冷えでなかなか満開を迎えなかった。
桜が散ってからは春を飛び越え一気に夏が来てしまった。
前橋あたりでは、最高気温28度も観測する。
榛名湖を卒業してしまった私たちは、今年の黄金週間は滑川を目指すことにした。
楽しかった思い出だけが残っているあの宿は、果たしてあの頃と変わらずにいてくれただろうか。
かなり混むとの渋滞予想が出ていたので、朝は3時半起きの4時出発と決め、目覚ましをかけた。
実際には3時頃、レナが妙な寝言を言ったとかでパパは目を覚ましてしまい、予定より早いがすぐに出発することにした。
レナは車の中ですぐにまた入眠したが、今年小学校一年生になったばかりのカナは、わくわく興奮してしまってもう寝ない。
窓の外は暗いし、高速道路を走っているだけだからつまらないよ。
少しでも寝ておいた方がいいよ。
でも眠くない。
流石に4時前の道は空いている。夜明けには早いので、街の灯りとテールランプだけが光っている。
5時15分。
空は明るくなってきたが、雲が多い。
矢板北パーキングエリアで休憩。
レナも目を覚ましたので、子供たちに昨日買っておいたパンを食べさせる。
道路はそれほど混雑していないがPAやSAは満車状態だ。やはりゴールデンウィーク。早起きの人が多い。