◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス
 長崎バイオパークの入り口は小さく、駐車場もがらがらに見えた。
 平日ではあるけれど、春休み中なのにな。
 それでも入り口前の円形花壇は綺麗に手入れされており、何やら入り口には大型動物がむしゃむしゃと足元の煉瓦の隙間から生えた雑草を食んでいる。
 馬じゃないし、えっ、ラマのキララ?
 子どもたちは説明文にある「つばを吐くのでご用心」に受けている。
 ちょっとなでてみると見た目より毛が固くざらっとしている。
 入園料を払って、ゲートを潜ったところに置いてあったスタンプラリーの紙などをもらったが、後から思えばスタンプラリーなどやっている余裕は無かった。
 なお、ご自由にお取りくださいという紙類には飛ばないように小石を置いてあったが、それでも飛びそうなほど風が強かった。
 本日のイベントが貼り出されている。
 わんわんふれあいガーデン、手作りフェアは一日中、動物たちのごはんタイムは、コツメカワウソ、アメリカビーバーなど可愛い系は午前中に終了。午後はアマゾン館となっているがこれは地味そうだ。
 「お腹すいたよ」とカナ。
 そう、今日はまだお昼ご飯を食べていないのだった。
 シーサイドライナーの中で食べるという選択肢もあったのだが、そこでは軽くパンを食べただけで、佐世保に移動してから佐世保バーガーを食べればいいと思っていた。
 佐世保バーガーは長崎旅行におけるカナの大きな希望のひとつだ。
 しかし一方ではスケジュールに余裕が無いことも判っていた。
 このときまだ長崎バイオパークの位置をしっかり把握していなかった自分は、バイオパーク内にハンバーガーショップがあるから、そこで佐世保バーガーを食べればいいだろうと計画していた。佐世保の近くなら佐世保バーガーに違いなかろうと。