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◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

7.原爆落下中心地






 予定通り平和祈念公園と浦上天主堂の見学を終えて、ここまでで時刻は10時過ぎ。
 約1時間後には浦上駅からシーサイドライナーに乗らなくてはならないのだから、ちょっと長崎原爆資料館に寄る時間は無さそうだ。
 といっても真っ直ぐ浦上駅に戻るには早すぎるので、原爆落下中心地まで歩いてみることにした。







 浦上天主堂通りを平和祈念公園の方に折れず道なりに真っ直ぐ行くと変形三叉路に出る。
 右に行けば松山町電停に戻れるが、左に進む。
 その辺りからはまた坂道になっていて、昇っていくと右手には原爆落下中心地が、左手には原爆資料館があるはずだ。

 ずっと荷物を持ちながら歩いているので疲れてきた。
 見た目体力の無さそうなカナは意外と持続力があるのだが、力はあってもパワーの使い切りが潔いレナがいつも限界を訴える。
 日の差さない今朝は涼しいと思ったが、やはり歩いているうちに暑くなり体力を消耗する。
 右手に桜並木。
 公園になっているようだ。
 平和を祈る石碑のようなものがあちこちに立っている。
 沢山の千羽鶴が捧げられた着物姿の少女の像も。
 石段を降りて元は浦上川の支流の河川敷とおぼしい場所に出た。煉瓦敷きのぽっかりと広いスペースだ。
 ここが爆心地だった。
 スペースの奥に黒っぽい棒のように長いモニュメントが一本立ち、その周りに同心円が描かれている。


爆心地へ向かう途中。沢山の原爆関連のモニュメントがある。地面には桜の花びらが降り積もり・・・



 あの日、ここに何が起きたのか。
 どうしてナガサキだったのか。
 どうして。

 爆心地のある松山町には当時2千人近くの市民が暮していたが、偶然防空壕にいた9歳の少女を残し全滅してしまったという。

 手を合わせて祈る。
 二度と悲劇を繰り返さないように。


正面、原爆落下中心地。悲しみは真実でありこの地に深く穿たれている。
しかし私たちは恨みよりも未来を大切にして前進するべきではなかろうか。今こうして花が咲いているように。




3-8JR浦上駅でへ続く


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