◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス
園内にはこんなにたくさんと思うほどの観光客がいた。
目の前には鯉の泳ぐ池があって、池の前には洒落た西洋風アパートのような二階建ての建物が建っていた。旧三菱第二ドックハウスだ。
しかし子どもたちは建物よりも猫に目がいっている。
さっきのエレベーター乗り継ぎの煉瓦道同様、何故かグラバー園内にも沢山の猫がうろうろしている。それも毛並みがよくておっとりした感じの。
ちょうど通りかかったガイドの説明が聞こえてきた。
「この猫たちは長崎猫です。元々は貿易船の中でネズミを捕るために飼われてきた猫たちの子孫なんです」
へー、長崎猫なんて定義が本当にあるんだ。
と、突然激しい犬の吠え声が聞こえた。
入り口のゲートのところに大型犬を連れた人がいた。
なのに猫たちはほとんど気にしていない様子。あまり逃げもせず日向ぼっこしている。なんとも呑気だ。
では最初に旧三菱第二ドックハウスに入ってみよう。
ここは船の乗組員が船の修理中に宿泊した施設とのことだが、一般の船員用の建物にしては随分と豪華だ。
この旧三菱第二ドックハウスの一番の売りは、何と言ってもその景観。
二階のベランダから見下ろす長崎港と周辺の町並みは、それは素晴しい・・・というか、あの真っ正面のあれは何だ?
バルコニーから見る港の手前、まさに真っ正面、巨大な白い船がまるで長崎港は私のものよと言わんばかりに停泊している。
船腹の文字を読めば「Diamond
Princess」
・・・あれかぁ。
あれがダイアモンドプリンセス、今朝から長崎市内で沢山異国人を見掛ける理由にして、出島のガイドのおじさんを悩ませた豪華客船。
いやぁ、あれかぁ。ものっすごく豪華そう。
餌やり好きのレナが目の前の池の鯉に餌をやりたいと言うが、100円入れて自由に取る袋入りの餌はもう売り切れていた。
旧三菱第二ドックハウスと長崎港に停泊するダイヤモンドプリンセス。
ちなみにダイヤモンドプリンセスはイギリスのP&O社が所有する豪華客船だが、製造したのは三菱重工業長崎造船所だ。
そう考えると、旧三菱のドックハウスから長崎港のダイヤモンドプリンセスを眺めているのは不思議な気がする。