どこで曲がるんだっけなと思いながら車を走らせていると、
関温泉方面の看板が見えたのでそこで左折した。
別荘地の入り口らしい道。地図を確認するとその先で関温泉に通じる道に合流するようだ。
谷筋の国道では少し晴れ間も見えた空模様だが、山へ向かって走り出すとまたすぐに雲に包まれた。ときおりぱらぱらと雨も降ってくる。やっぱりスキーをするような日和では無いようだ。
関温泉の温泉街はさほど大きいものではない。
10軒ほどの旅館が道の両側に並んでいる。
どこも小規模な宿で、迷っているうちにあっと言う間に温泉街を抜けてしまう。
ところで関温泉と言えば2004年に源泉100%掛け流し宣言を行ったことでも知られる。つまり関温泉の全ての旅館は湯船に於いてお湯を循環しないということを決めたはずだ。だからなおさらどこの旅館に日帰り入浴をお願いするか迷うところだ。
リストの中で
中村屋旅館を選んだのは、露天風呂がありそうだったからだ。
温泉街を上っていくと、中ほどで左手にせきぜんという宿があり、日帰り入浴を受け付けているという看板が見えた。
中村屋はその先。もう温泉街を抜けてしまう手前、一番奥に建っていた。