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本栖湖・浩庵キャンプ場便り3
> 1-3流されたおもちゃのバケツ
本栖湖・浩庵キャンプ場便り
*水着で過ごす湖畔の休日3*
3.流されたおもちゃのバケツ
兎にも角にもまずはテントを張る。
今回は子供たちは全然手伝ってくれなかった。
早く遊びたくて気もそぞろ。
「湖に行っていい?」
「水着に着替えてね」
「水着、どこ?」
「その鞄に入っている」
「魚いるかな」
今回パパが魚を捕まえる網を釣具屋で買ってきた。
蝉とりの網みたいなやつだ。
去年は爪の先クラスの小さい魚しか捕まえられなかったが、今年はもうちょっと大きいのを狙うのだ。
子供たちが早く早くと急かすので、パパはタープを立てている途中で「ママは子供たちの方を見ていて」と言った。
おもちゃのバケツと魚取りの網を持って湖まで降りてみる。
朝の本栖湖は澄み渡り、底の石もくっきりと見える。
でも魚は簡単には見つからない。
本栖湖は遊泳禁止。
子供たちにもレナの水着がぬれないところまでしか入っちゃいけないと言っておく。
水遊びは楽しかったが魚は見つからなかった。
水際で子供たちを遊ばせておいて設営に戻ったら、すぐにレナの泣き声が響きわたった。
「どうしたの?」
「バケツが流されちゃった」
見ると魚を捕まえたら入れようと持ってきたおもちゃのバケツが流れていく。
風はほとんど吹いていないのに、バケツはどんどん遠くなる。
「ママ、取ってきて!!」
無茶言っちゃいかん。
「お願い、取ってきてー」
だから無茶言っちゃいかんって。
泣きじゃくるレナを見かねて、若い男性が一人、取ってきてあげるとカヌーを出してくれた。
みるみるうちにカヌーは緑色のバケツに追いつき、すいすいと戻ってきた。
「ありがとう・・・」と、うつむいたままレナ。
ちょっと照れながら仲間のところへ戻っていった男性は、みんなに「人助けして偉い偉い」とからかわれながら誉められていた。
どうもありがとう。
流された緑のバケツ 本栖湖はこんなに透明度が高い
1-4.湖畔のランチ
へ続く
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