3.今日もバケツで魚すくい
岸に戻ると、カナとレナは真剣に魚を探していた。
昨日ママがすくい上げた2ミリサイズのメダカは、夕方湖に放してやったので、今日も魚を捕まえて、夕方までバケツで飼いたいというのだ。
じゃあ今日も捕まえようじゃないの。
この湖は岸にいても結構大きな魚が見えることがある。でもそういうのは逃げ足も速くてとても捕まえられない。
狙い目はちっちゃいやつ。
水面近くに5、6匹の群になっていることが多いので、これをおもちゃのバケツでざばっとやれば、かなりの確率で1~3匹ゲットすることができる。
水着に着替えなくてもちょろいものよ。
ふくらはぎまで水に入れば、今度は水底のあたりに茶色い5センチぐらいの魚もいることに気づく。
これまたあまり逃げないから捕まえられそうなんだけど、底にいるのがポイントで、網でもなければなかなか厳しい。こちらはいくら追いかけてもついに捕まえられなかった。
パパはしきりと、ママに捕まるような小物ではなく大物を捕まえてやると宣言して、バケツを手に入ったり来たりしていたが、ついに成果は無し。
ママはちびすけメダカを10匹以上捕まえたよ。