1.優雅な休日を求めて本栖湖へ
初日 2004年7月3日(土)
夏の土曜日の朝早く、窓から眩しい日が射し込んで、カーテンを開けると青い空が広がっていたらいつももうすることは決まっていた。
念のため前日からまとめておいた二人分の荷物を車に積み込んで、中央道に乗る。
ラジオを聴きながら町を抜けて、昨日まで続いていた仕事でいっぱいだった頭を切り換え、霊山富士山の麓、賑やかな山中湖や河口湖、釣り人でいっぱいの西湖などではなく、もっと奥へ。
本栖湖の完璧な逆さ富士を映すキャンプ場、浩庵。
この辺りのキャンプ場はチェックイン時間が早い。通常のキャンプ場が午後からなのに対し、朝の8時からテントを立てることができる。
到着したらバンガローのある林の中ではなく、湖際の景色の良いところにテントを立てる。足下はごろごろの石だけど、そのためにエアーマットも買った。
汗だくでテントを組み立て終わると、彼はビールの、私はワインの栓を抜く。
パスタを茹でて腹ごしらえをしたら、あとは湖を見ながらぼうっと過ごすのだ。