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本栖湖キャンプ便り・水着で過ごす湖畔の休日

1.優雅な休日を求めて本栖湖へ



初日 2004年7月3日(土)


 夏の土曜日の朝早く、窓から眩しい日が射し込んで、カーテンを開けると青い空が広がっていたらいつももうすることは決まっていた。
 念のため前日からまとめておいた二人分の荷物を車に積み込んで、中央道に乗る。
 ラジオを聴きながら町を抜けて、昨日まで続いていた仕事でいっぱいだった頭を切り換え、霊山富士山の麓、賑やかな山中湖や河口湖、釣り人でいっぱいの西湖などではなく、もっと奥へ。
 本栖湖の完璧な逆さ富士を映すキャンプ場、浩庵。
 この辺りのキャンプ場はチェックイン時間が早い。通常のキャンプ場が午後からなのに対し、朝の8時からテントを立てることができる。
 到着したらバンガローのある林の中ではなく、湖際の景色の良いところにテントを立てる。足下はごろごろの石だけど、そのためにエアーマットも買った。
 汗だくでテントを組み立て終わると、彼はビールの、私はワインの栓を抜く。
 パスタを茹でて腹ごしらえをしたら、あとは湖を見ながらぼうっと過ごすのだ。


本栖道を行くと前方に富士山のシルエット


 ・・・などという優雅な夏の週末を送っていたのは8年くらい前の話だ。
 最後に本栖湖でテントを張ったのはその年の10月。
 秋の延長のつもりでいつもの装備しか持たず出かけたら、夜はあまりの寒さに凍え死ぬかと思った。
 シュラフの中で震えながら夜を明かして、朝テントの外に出てみたら、昨日まで夏山のようだった富士は、すっかり初雪の帽子をかぶっていた。

 寒いのが嫌いなお気楽キャンパーたちはそそくさとテントを仕舞いこみ、また来年の夏に会おうとキャンプグッズに一時的な別れを告げたところ、その年の春には妊娠発覚。そのままテントは数年間お蔵入りすることになった。

 あの10月に、半年ちょっとしたらまた来るからと思ったけれど、意外に長い時間があいてしまった。
 今回は前々から準備したわけではなく、一週間ぐらい前になって突然決めた。
 もし週末晴れていたら、あの本栖湖に行こう。
 土曜日の朝、晴れていたら・・・それは8年前と同じ。
 そして今日、土曜日。
 梅雨もまだ明けていないのに、迎える空は長閑な青空。



1-2.本栖レークサイドキャンプ場と浩庵キャンプ場へ続く


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