◇◆信州高山温泉郷で夏休み◆◇
ところが、大湯の斜め前、ジモ専浴場の隣の蕎麦屋には「誠に勝手ながら3時まで休憩させていただきます」の張り紙が。
「ホントに勝手だよ」
「休憩するなよ」
もっと勝手な我々は言いたいことを言う。
といっても3時まで待つ気は無い。
「この上の公共駐車場下にも食べるところがあったよ」と提案する私。
「あれはうどん屋だ。俺はうどんじゃなく蕎麦が食べたいのだ」どこまでも我が儘なパパ。
仕方なくまた山を下る。
今度はもう一本の112号線の方。
ああもう、空きっ腹で行ったり来たり。
途中で一軒小さな蕎麦屋を見つけた。
でもこれまたお盆で休業中だ。
おぶせ温泉のマッサージ師と一緒。
まったくお盆で儲けようって気がないらしい。観光地自覚に掛けているところが逆に良いところなのかもしれないが。
もっともっと下ったところでようやく記憶にある蕎麦屋を見つけた。
思っていたより町の方だった。
ようやく私たちは遅い遅い昼食にありつけそうだった。
蕎麦屋の名前は高山亭。
タカヤマ亭ではなくコウザン亭と読ませる。
信州のみをエリアとするチェーン店のようだ。
何故か隣には牧場があって牛が鳴いている。
シンプルな蕎麦屋ではなく、結構ユニークなメニューが多く、私は蕎麦の上にサラダが乗っているような「そばサラダ」を頼んだ。なんと上からカルボナーラ風ドレッシングをかけて食べるようになっている。
量にも、普通、小盛り、大盛り、こうざん盛り(特盛り)と四種類があり、それぞれ値段が違う。
私は小盛りを注文したが、充分に量が多かった。
がっちゃんは最大級のこうざん盛りを頼んだが、あいにくとがっちゃんが注文したにしん冷やかけそばはこうざん盛りができないメニューだった。仕方なく大盛りで。
がっちゃんが運転してくれるのをいいことに、パパがまたビールを飲み始めたので、私もデザートまで注文してしまった。