◇◆がんばれ新潟◆◇
雪国のお正月2007
車に戻るとナビを見て考えているようだ。
現在地からして、夕食の候補はたぶん・・・。
「こめ太郎行く?」
「うん、あるいは魚野の里か」
そして自分はどっちでもいいから私に選んでと言う。
「こめ太郎がいいな」
魚野の里のコシヒカリはちょっと柔らかすぎたな。こめ太郎のお焦げの方が今の気分だ。
魚野の里は今回も行きに寄っていった鮮魚センターだが、併設して食事処がある。
こめ太郎というのは正式には釜炊きめし屋こめ太郎と言って、小洒落た釜飯屋だ。
両方とも塩沢石打IC至近のちょっとご飯の美味しい食事処だ。
特にこめ太郎は最近いつも、貸民家みらいの帰りに寄っている気がする。
こめ太郎の駐車場はいつになく混んでいた。
停まっている車は例外なくスキーやスノボの板を積んでいるようだ。
店内も混んでいてほとんど満席に近かった。
そのせいか注文してもなかなか出来上がらない。
益々お腹は空いてきて、もうあと5分も待てないというところまで来ていた。
「すっごくお腹空いてるでしょ?」と私。
「・・・」
「さっきから無口だもん」
「そんなことない」
「そうかなぁ」
「スキーを終えたときは、とにかくあったかいお風呂に入ることばかり考えていて、お風呂に入ったら今度は」
「猛烈にお腹が空いている自分に気づいた」
「そう」
お互い様。
お昼も豚まんだけで軽かったしね。
おかげでさんざん待たされた料理が運ばれてきたときは、写真を撮るのも忘れてかき込んでしまった。
1/3ほど食べてしまった後で、
「写真は?」
「げっ、撮るの忘れた・・・だってお腹空いていたんだもーん」
今回頼んだのは鶏釜飯と牡蠣釜飯(味噌味)。セットで手打ちうどんと茶碗蒸し、それにパパは掻き揚げ、私はじゃこサラダを付けてもらった。
この店の掻き揚げはカレー塩で食べるし、サラダには特製ふきのとうドレッシング。ちょっと変わった風味。
今回は鰍の唐揚げも頼んでみた。
でもこれは子どもたちには不評だった。
帰路の関越道は渋滞も無くするすると流れている。
トンネルを抜けて群馬に入れば夜空は晴れて月が眩しい。
渋川伊香保ICの手前はこぼれるような市街地の灯り。
これで今回の旅もおしまい。
残ったのは思い出と、そして来年の約束だけ。
おしまい