◇◆がんばれ新潟◆◇
雪国のお正月2007
その前にランチタイム。
「あー、俺は豚まんでいいから」とパパ。
子どもたちの分はどうしよう。ラーメンも美味しそうだけど、そんなに量は食べないかな。
悩んだ末、とりあえずポテトの食券を1枚と豚まんの食券を2枚買って引き替えた。
豚まんコーナーは他の料理とは離れた場所にあって、唐揚げやポテトと一緒に売っていた。但し唐揚げは品切れだ。
テーブルに豚まんを持っていくと、子どもたちもこれがいいと言う。
「判った。あと二つ買ってくるから、とりあえずここにある2個はカナとレナが食べていて」
ところがちょうどさっきの豚まんが出払ってしまったらしく、売場のおじさんは「新しいのが温まるまであと5分待ってほしい」と言い出した。
「悪いね。5分後にもう一度食券を持ってここに来て」
うう、タイミングが悪かったな。
さっきはすぐに引き替えてくれたからまさか待たされると思わなかった。
でもまあ5分なら・・・。
席に戻り、パパに事情を話して腰を下ろした。
それから2、3分経った頃だろうか、ふとすぐ近くを湯気の上がる豚まんの皿を持った人が通った。
時計は見ていなかったが、まだ5分は経っていないと思う。
「なんか豚まんができたみたいだから、ちょっと様子を見てくる」
さっきの豚まん売場に戻ると、もう3人ほどの客が並んでいる。その後ろに私も並んだ。
一人目の客が豚まんを受け取った。
二人目と三人目はカップルのようだ。
売場のおじさんはカップルの食券をちらっと見た後、「他に豚まんのお客さんはいませんか?」と声を張り上げた。
「あっ、私」
おじさんがこちらを見た。
そして私がさっき5分後に取りに来てと伝えた客だったことを認識したようだ。
「・・・残りが2個しかなくて、次の豚まんが出来上がるまで30分掛かるんです。それまでお待ちいただけますか?」
「・・・待てません」
そりゃそうだろう、違う?
おじさんは今度は私の前に並んでいたカップルの方を見た。
「申し訳ありませんが後ろのお客さんが先約だったんです。あと30分待っていただけないでしょうか」
カップルもげーっという顔をした。
「・・・じゃあ豚まんキャンセルします」と、カップルの男性。
「本当に申し訳ありませんね」
いやはや。
カップルには申し訳ないが、豚まんが手に入って良かった。本当に危なかった。
しかし真面目にボーっと5分待っていたら、完全に手に入らなくなるところだった。
ぎりぎりラッキーだったとも言えなくもない。
時間差で合計4個の豚まんを手に入れて、家族四人で食べた。
レストランサンモリッツの豚まんはゲレンデ食としてはなかなか美味しかった。