4.ちびすけスキーヤー、リフトに乗る
松代ファミリースキー場のレストハウスは小さい。座席もほんのちょっとあるだけなのだが空いているので別に困らない。
ラーメンとカレーとおにぎりを注文して一休み。
午後からはまた板をはいて・・・。
レナはちゃんとした板の方で少し練習させてから上へ連れていこうと思ったが、もう本人があまりにやる気まんまんなので、結局すぐにリフトに乗せることになった。
「パパ、行くよっ」
何故か立ち姿もさまになっている。
流石にプラスチックのパンダスキーに比べると靴も板も重いので小回りは利かないが、とにかく気合いでカバーだ。
彼女はパパを置いてさっさとリフトの列に並ぼうとした。
大人に混じってちょこんとちびすけが並んでいる姿。
わ、笑える・・・。
パパも慌てて板をはめ、後を追った。
大丈夫かな。本当にレナ、リフトに乗れるかな。
リフトの係員のおじさんはちびすけレナを見て、
「・・・・ちっちゃいから、タダ」
と、リフト代を取らなかった。