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がんばれ新潟 *古民家で過ごす夏休み*

17.松代の夜空を彩る花火



 花火は7時半から9時まで、およそ100発ほど上がるという。
 若井さんから事前に一号館からは見えないと聞いていたので車で移動することにした。
 7時半少し前。一号館から車を出す。
 蓬平の集落を抜ける前に一台の車が私たちの前に割って入ってきた。
 家族三人乗せて、駅の方へ向かうようだ。
 時間からいっても花火大会を見に行くのに違いない。
 いい場所が判るかもしれない。付いていってみよう。

 前を走っていた車はワカイ測量の近くのJAの駐車場に入った。
 既にパンパンと夜空に劈く音を立てて花火が上がり始めている。車の窓からもそれが見えた。
 道路沿いの家々では、みんな玄関前に椅子など持ち出して団扇を片手に花火見物をしている。
 ほくほく線まつだい駅の駐車場に車を入れることにした。
 線路沿いの芝生の上に見物客が各々レジャーシートやアウトドア用の椅子を並べて空を見上げている。あそこに混ぜてもらうことにしよう。


アウトドア用の長椅子を準備した


 先週のキャンプでも使った組立式の長椅子と折り畳み式の椅子を出してきた。
 パパはビールも。
 芝生もぎっしりと人がいるわけではなく、まばらに見物客がいるぐらい。
 花火ものんびりしたもので、一つ上げるごとにスポンサーを読み上げている。だから一つ上がってはしばらく間があって、また一つ上がるという具合。
 かなり近いところで上げているので迫力は満点だ。
 首都圏で開催される花火大会は、そりゃあ上がる花火の数は100倍だけど、混雑は1000倍。不快指数もそれ以上。
 しかもいい場所には観覧席を設けてチケット代16,000円とか取られる。冗談じゃない。
 悪いけど有名な近所の花火大会にはもう行く気がしない。
 前に田沢湖で花火大会を見たときも思ったけど、打ち上げ花火は地方で見るに限る。
 花火の数は少なくても、ずっと楽しく快適に見物できる。
 来年もどこか地方へ花火を見に行こう。
 のんびり広々椅子やシートでくつろぎながら、空を見上げることにしよう。
 花火の上がる夜空だって、汚れた東京の空よりずっと綺麗に違いない。


上の上の画像は、ちょうど通りかかったほくほく線と、花火 数は多くはないけれど、のびのび自由に見られるし、すぐ近くであがるから迫力だよ




2-1.今日は海へ行こうと思っているへ続く


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