10.ひまわり迷路
ちょっと北海道を思わせる地平線を背景に、まばらに花をつけるひまわりの畑。
背の高いひまわりの間に迷路も作られている。
早速子供たちは迷路に向かった。
ところがカナが「トイレに行きたい」
どうぞ。すぐそこだよ。
そこからぐずぐず泣きが始まる。
和式のトイレが嫌だという。和式が使えなかったら小学校でも苦労しているんじゃないかと思ったら、学校には一つか二つだけ洋式があり、彼女はそこにしか行かないのだそうだ。
なんちゅう我が儘な。
そこから始まって、「もう帰る」と「ひまわり迷路で遊びたい」の両方を交互に主張する。
いつもそうなのだ。
どうして「どちらかを我慢する」ということができないんだろう。
結局一時間根比べ。
泣きやむまで大勢の人に笑われた。
最後はなんとか立ち直って、ひまわりの迷宮で自分の行く道を見つけられただろうか・・・。