◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
中に入ると道はいったん左に折れ、そのあとまた一直線に伸びている。結構シンプルな参拝路。
ただし、途中に池を渡る太鼓橋があって上下の起伏はある。
参拝客が行き来する中進んでいき、楼門を潜り本殿の前に出るとお参りをする人が本殿の前にずらりと列を作っていたので一番後ろに並んだ。
太宰府天満宮に祀られているのは天神様こと菅原道真。
菅原道真は平安時代の貴族にして政治家。遣唐使廃止を提言したことで知られる。
学者の家系に生まれ、頭の切れる人物として異例の出世を遂げるが、時の権力者 藤原時平の政略により太宰府に左遷させられる。
そして彼の死後、藤原氏をはじめ菅原道真左遷に関わった関係者が変死を遂げたり、厄災が京の都を襲ったりという事件が起こり、ついには清涼殿への落雷事故で内裏内に死者を出したこともあり、これら天変地異は遠流され失意のうちに亡くなった菅原道真公の祟りであろうということに発展した。
天満宮はその菅原道真の祟りを鎮めるために作られた神社で、ここ福岡の太宰府天満宮は道真の墓所・廟に造営されている。
菅原道真が学者であったことから、天神は学問の神とされ、特に受験生及びその家族の参拝が引きも切らない。
もちろん我が家も順番が来て本堂の前で頭を垂れた時には娘たちの学業と受験の成功をお願いした。
お願いっ、菅原道真様っ。
その後絵馬を奉納して、お参りを済ませた。
そうそう、太宰府天満宮の境内には菅原道真公を慕って京都から飛んできた伝説の飛梅の木もあるのだが、その他に菅原道真ゆかりの牛はもちろん、麒麟と鷽(うそ)の銅像もある。
こちらでは1月7日に鷽替えという神事が行われるが、それとは別にして、この境内の鷽像、とてもシュールでかわいいデザイン。
右下の妙な銅像・・お尻だけ見えているのは麒麟、上を向いている謎の生物は鷽(ウソ)
帰りがけに参道で梅が枝餅を買って、駐車場に戻ったのは午後4時ごろ。
車を入れた時にはほぼ満車だった駐車場はがらがらになっていて、あれ?と思ったら既に「本日終わり」の札が出ていた。