◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
24.天岩戸神社 東本宮
元に戻って天岩戸神社東本宮の駐車場。
石灯籠の間に木々生い茂る山の中腹に向かって伸びる石段があって、上の方がよく見えない。石段の上に鳥居があるが、その上にさらに石段が続いているのかもしれない。
東本宮にも行こうと登り始めたのは良いが不安になって、ちょうど石段を下りてきた二人連れにパパが聞いてみた。
「まだ遠いんですか?」
「あっ、すぐそこですよ」
ホッとする。どうも鳥居までで階段は終わりのようだ。さっき天岩戸を遥拝した西本宮と異なり、こちらはほとんどひと気が無い。
でも位置的には岩戸川の対岸なので、天岩戸そのものには東本宮の方が近いはずだ。
西本宮の方が栄えているのを見ると、たぶん東本宮から天岩戸本体は見えないのではないかと思われるが。
息を切らしながら石段を昇り終えて、簡素な木の鳥居を潜ると本殿。
誰もいない。
きちんと清掃はしてあるが、やはり西本宮と比較すると忘れられたような侘しさがある。
元々こちらは天岩戸を出た天照大神が最初に住んだ場所に建てられた神社だそうだ。天岩戸にも近いし、本来はこちらが表で西本宮が裏なのだと思う。
本殿の横に大神宮の御神水と七本杉についての立札があったが、根の繋がった樹齢600年の七本杉は今は立ち入り禁止で近寄ることができないようだ。
またここにも神楽殿があった。
さっき高千穂神社で見たような立派なものではなく、屋根はあるが四方吹き抜けになった外からも舞が見える簡易な作りだ。
何となく高千穂神社、天岩戸神社の西本宮、東本宮とお参りしてきて、夜神楽を見るならこの東本宮の神楽殿が一番雰囲気が良さそうだなと思った。一番自然に近く、かつ高い位置にあるのがいい。