◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
駐車場に車を停めて階段を昇ったが、何となくこの参道は裏道っぽい。多分別に表参道があるのだろう。
杉の木立の間に木造の神楽殿が立っていた。
高千穂と言えば11月頃に行われる夜神楽が有名だ。
九州旅行で高千穂に寄る計画を立てた時に、温泉仲間の義満さんが夜神楽の季節に合わないとは残念と教えてくれたほどだ。
晩秋から冬にかけての夜神楽は、高千穂の集落ごとに夜を徹して行われる神事だが、この高千穂神社では観光用に毎夜一部を披露している。
今は昼間なので入口は閉ざされ、ベンチに休憩する人が座っているだけだ。
高千穂神社は思ったより人が少なかった。
やはり八十八社の総社とは言え、天岩戸神社やくしふる神社と異なり直接神話に登場するわけではないから興味を持つ人も少ないのか。
本殿は五間社流造。華美さは無いが曲線を描く破風が優美な印象。ここにお参りする。
神社と言うのは本当に良い大木が多い。
昔は日本全国にこんな大木がそびえていたんだろうけど、もう人里では神社ぐらいにしか残っていない。
ここの木々もどれも存在感を示しているが、中でもひときわ幹の太い荘厳な杉が秩父杉だ。
秩父杉の横に下へ降りる石段があり、そこが表の参道だったようだ。
何となくユーモラスな狛犬も鎮座している。
足元に子犬を従えたようなこの鋳鉄製の狛犬は源頼朝が奉納したと伝えられ、国の重要文化財に指定されている。