◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
24.雨の夜の祇園
というわけで、雨は降っているが円山公園に行ってみることにした。
あともう一つ悩んでいるのは夕食。
コンビニはもう避けたいし、例によって四条大宮界隈にはチェーン店の居酒屋の看板ばかり目につく。
祇園のかね正という鰻屋でもし入れたら夕食を食べると言うことで何とか話はまとまり出発することにした。
予約を入れなかったのはそれで時間を固定する気になれなかったことと、もう一つ自分はお腹が空いていなくて乗り気でなかったためだった。
何しろがっつり食べたいのはカナだけで、私もレナもごく軽く食べるだけでいいやと思っていたので。
平安神宮から戻ってきてから1時間45分ほど部屋で休んで、それから傘を持って出発。
激しい振りではないがそれなりに雨量は多く、ぬれたアスファルトが看板や車のライトを反射している。
祇園・清水寺方面へ行く市バスは多い。車の流れは悪いが渋滞するというほどではない。
夜の祇園は昨日もバスで通った。
今日は清水道まで行かず、祇園の入口である祇園四条で降りる。
祇園というのは元々八坂神社の門前町として栄えたいわゆる花街。
エリア的には四条通のちょうど鴨川から八坂神社までの400~500mほどの区間の南北。
四条通は鴨川を背に歩くと八坂神社に向かって左右に歩道にだけ屋根のかかったアーケードの繁華街が続き、途中歌舞伎劇場、京都祇園ホテルなどがあり、さらに進んでいくとやがて真正面に八坂神社の西楼門が見えてくる
昨日はそのルートをバスに乗って通り過ぎてしまったが、今日は祇園の入口で降りたので歩いて八坂神社に向かう。
雨の日にはアーケードの屋根はありがたい。交差点だけ屋根が切れるので傘を差す。
人がとても多い。昨日の清水寺の参道ほどではないが、それでも賑わっている。もちろん観光地なので子連れも見かけるが、やはりここが夜の繁華街、花街なのだと思うと中学生とはいえ女の子を連れて歩くのは何となく違和感がある。
最初に目指した鰻のかね正は路地の入口に「本日は予約のみの営業とさせて頂きます。大変申し訳、御座いません。又のご来店をお待ちしております。」と張り紙されていたので早々に諦めた。
途中で子供連れでも入りやすそうな店があれば入るけど、祇園だし期待できないかな。
ちょうど道向かいに壱銭洋食という観光客向けの店が見えたがお好み焼き一種類限定メニューの店らしく、一番食べたがっているカナがお好み焼きが好きじゃないこともあってここも却下。
しかしこのお店の店頭のベンチに座っている等身大の浴衣姿のマネキン女性が夜目に怖すぎる。