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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

5.古都京都で和菓子作り体験











 暖簾を潜って店内に入ると、既に一組ほど先に到着している客がいた。
 受付を済ませて揃いのベージュのエプロンを受け取る。
 何だかキッザニアみたいだねと親子で顔を見合わせる。
 体験作業をするのは二階のようで、一階は店舗と甘味処、それから奥に和菓子を実際に作る作業場があった。
 作業場では職人が餡を練り少しずつ色を加えて混ぜ上げていた。みるみるうちに染まっていく様子が興味深い。
 また作業場の天井近くには羽子板のように見える木製の干菓子の型がずらりと並べてある。
 これらも実用品なのだろう。





 時間が来て全員二階へ。
 今回の体験者は5組みほど。それぞれ家族で子連れが多い。

 作業台に準備されていたものは、太めの麺棒のような棒、もう一本それが三角柱になっているもの、ニンジンやクッキーを抜くような抜型、金属の小さな渦巻き蚊取り線香みたいな道具、木の箸、紙箱、そして小さな桜の花びらまたは子豚のひづめ跡のような形の砂糖でできたパーツ・・・などだった。
 さらに褐色と黄粉色の真ん丸な餡も一人一つずつ。

 本日のお菓子作り体験では以下の四種類の和菓子を作らせてもらった。 
  1. 干菓子 きざと 【桜】
  2. 上生菓子 ういろ 【水温む】
  3. 上生菓子 練り切り 【宴】
  4. 上生菓子 きんとん 【うららか】
 きざと、ういろ、練り切り、きんとんの四種類は常に同じだが、その中で実際に作る和菓子は季節ごとに異なるし、月ごとに組み合わせが変わったりする。
 今回は桜、水温む、宴、うららかの四種で、その全てが桜をテーマとしていた。


和菓子作り体験会場は店舗の二階



 まずはじめに手を洗い消毒する。以降、終了するまでカメラも携帯も触ってはいけなかったので、残念ながら作業中の写真は無い。
 また道具については使用したら回収し、また別の道具が新たに配られたりしたので、最初に並んでいた道具だけで作業したというわけではない。
 指導してくれたおじさんは関西らしいノリのとっても面白い人で、ボケたり突っ込んだりで体験中も笑いが絶えなかった。


卓上に準備されていた和菓子作りの道具の一部




2-6生砂糖(きざと)と外郎(ういろ)へ続く


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