◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
しかしどうもアクセスした側とは違う方向に入り口があるようだった。
今度は外塀というか城の外塀のそのまた周囲を巡るお堀に沿ってひたすら歩く。
二条城が大きいだけに外壁も長いわ。
もしここまで来てライトアップをやっていなかったらと少し心配だったが、二条城の正面入り口まで来てそれは杞憂に過ぎないと判った。
観光ホテルが建ち並び、駐車場やバス停のあるその一帯は、夜だと言うのに大勢の観光客がぞろぞろと歩いていて、たいそうな賑わいぶりだった。
早速入場料を払い、人の波についてお堀を渡る。
ライトアップされた城の外壁が白く威圧している。
正門である堂々とした東大手門を潜ると順路がロープで仕切られていて時計回りに誘導させられた。
広い道の両脇をぼんやりと照らすのは、手作りと思われる竹筒型の灯りだ。
ちょうどかぐや姫の入っていた竹よろしく斜めの切り口がついていて、側面にひとつひとつ異なる文様が切り抜きになっている。
その文様とてっぺんの切り口から灯りが漏れるようになっているのだが、たぶんこれは出来と数から近隣の芸術系大学あたりの学生の作品かなと思った。観光の担当としても安価で華やかになるし、学生としても作品発表の場になるし。
通る入場客も立ち止まっては綺麗ねと写真を撮ったりしている。