◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
北門から入るといくつか小さな社が並んでいる、社殿の裏側に出る。
そこからぐるりと周って国宝の社殿の正面に出ると、ひと気はまばらながら、たいそう由緒ある建物であることがわかる。
社殿も右に松、左に梅だ。
社殿の建物は桃山建築の代表とも言われ、破風の曲線が特徴的な絢爛な本殿だ。
平安時代から続く北野天満宮が安土桃山時代から江戸初期の建築デザインの本殿と言うとなんだか不思議な気もするが、この社殿が建てられたのは慶長12年、江戸時代の初めの頃だ。
そうそう北野天満宮ではちょっと面白いものを見た。
宮司さんたちのお賽銭回収現場。
レナが見つけたんだけど、初めて見たよ。
境内にはちらほらと盛りを過ぎて散りかけた梅が残っている。
色は褪せているものの、元々は鮮やかに彩色されていたとおぼしき虎や象の意匠がそこここに。
本来の正面入り口である楼門から続く参道を歩くとやたらと目につくのは牛の像だ。
仔牛の寄り添う親子像もある。
実は牛=丑は天神の使いとされているが、菅原道真の生年が丑年で没した日が丑の月、丑の日であったというものから始まって、菅原道真と丑を巡る多くの言い伝えがあるという。
裏手から入って表に抜けてしまったので何だか妙な気がするが、最後に見上げるような大きな石鳥居を潜って天満宮の外に出た。
これでとりあえず予定していた観光の昼間の部は終了だ。