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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

28.平野神社と四百本の桜











 平野神社の歴史は桓武天皇の平安遷都まで遡る。
 祀る神は今木神、久度神、古開神、比売神の四柱。私は不勉強で比売神様しか聞いたことが無かった。
 なお、第一殿である今木神を江戸時代の国学者の伴信友は百済王と唱えたらしいが、資料を改竄して捏造したトンデモ説だったようで現在では否定されている。





 平野神社の名を江戸時代より現代にいたるまで広く知らしめているのは何と言っても境内に植えられた400本の桜だ。
 品種もここでしか見られない珍しいものを含めて50種ほど。一重、八重、枝垂れ、色の淡いものから紅の濃いものまでさまざま。
 臣籍降下した公家氏族の氏神が平野神社に祀られていたことから、各々の家に伝わる桜をここに奉納し、今のような多種珍種の揃う桜の苑となったとされている。

1-29桜と楽の音へ続く


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