◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
25.衣笠ぜん
予定では次の目的地は平野神社だ。
金閣寺から平野神社までの道程は、地図で見ると徒歩圏。仁和寺から龍安寺までの道よりは長いがバスに乗った龍安寺から金閣寺までよりは近そうだ。
大きな通りに出れば食事をする店も見つかるであろうと西大路通りに出て歩き始めると、やがて左手に衣笠ぜんという店が見えてきた。「生めん うどん」と書かれた紫色の暖簾がはためいている。
入り口には混雑しているので30分ほどお待ちいただくかもしれないと言った張り紙があったが、もう時間も時間なのでそうは混んでいないだろうと中に入った。
左の画像のテーブルにズームしたのが右画像
このお店は衣笠ぜんじゃないです。通りすがりに見かけたお店の外テーブルに乗っていたブロックは・・・なんと金閣寺だーっ
店内は少しハイカラな感じもある蕎麦屋のそれ。
客席として使っているのかどうかは判らないが二階もあり、階段の辺りは昔ながらの町屋の建物そのままといった風情。
さすがにがらがらで、二組ほど入っていた客もすぐに食べ終えて席を立ってしまった。私たちの後に一人のお客さんが来ただけであとは空席が目立つ。むしろ混んでいるので待たせると書かれた表の張り紙が客足を遠のかせているような気がする。
壁に貼られたお勧めメニューの「山いもぶっかけ」が美味しそうだったのでそれを注文した。
子供たちは「とり天」の天丼。
ほどなくして運ばれてきたぶっかけは、すりおろした山芋と卵の黄身を乗せたサラダうどんという感じで、麺のもちもち具合がとても美味しい。
お腹が空いていたので慌ててぺろりと平らげてしまったが、見た目よりも量が多くお腹はいっぱいになった。
店を出るとドアの張り紙は「本日用意しておりました麺がなくなりましたので、勝手ながら閉店させていただきます」に代わっていた。
道理で途中からお客さんが全然入ってこないわけだ。