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◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

15.大雪で半壊した繭の乾燥所











 この展示スペースを見ていて一番驚いたのは、富岡製糸場が1987年まで現役の製糸工場だったこと。
 1987年ったらうちの長女が生まれる10年前だよね。そんな最近まで動いていたんだ。
 教科書に載っている富岡製糸場は何となく明治かせいぜい戦前ぐらいの工場というイメージだったので、まもなく平成って頃まで稼働していたとは意外だった。

 ただし、官営工場だったのは最初の20年ほどで、その後は三井、片倉製糸など民間に払い下げられ転売される。そうしていくうちに徐々に労働環境なども厳しくなっていったようだ。

 東繭倉庫の右手はそんなわけで学べる展示スペースになっていたが、左手はどうかというとお土産ショップだった。





 東繭倉庫を突き抜けて中庭のような場所に出ると、正面に東繭倉庫と同じような規模の西繭倉庫が、左側に何やら工事現場のようなパイプで骨組みを作り白いシートで隠された場所がある。
 貼紙によるとこれは繭を乾燥させる乾燥所だったが、今年2月の大雪で半壊したからできるだけ早期に復旧したいと。
 シートで隠しきれていない上の方を見ると、瓦礫を無造作に積み上げたようなものすごいものが見える。
 今年2月の大雪ってあれか、山梨の盆地がまるまる雪に埋まり、埼玉では秩父の方も大きな被害を出していた。
 シートの隙間にカメラを入れて撮影してみたら、半壊どころか全壊? ブルドーザーで押しつぶされた後のような悲惨な状態の瓦礫が見えた。これって復旧できるのかなぁ。やるとしたら完全に一から作らないと・・・。


シートで隠された繭の乾燥所


シートの中は悲惨なことに



 乾燥場に隣接した蒸気釜所や煙突は無事だが、柵があって遠くから見るだけになる。
 西繭倉庫は近づけるが、やはり中には入れない。

 戻って東繭倉庫前から今度は曲がってブリュナ館の方に歩く。
 途中の女工館や診療所の建物はまだあちこち修繕中だったりするがレンガと木造の明治浪漫的建築は和洋折衷でハイカラだ。当時、袴姿の女工さんたちがおしゃべりしながら行き来していたのかななどと想像してしまう。





3-16繰糸場へ続く


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