晩秋の草津旅行記
農産物直売所あがつまの里に寄って、野菜などを買った。
肉厚の生椎茸と、手作りのお焼きが美味しそう。
郷原を過ぎて中之条の少し手前。
ちょうどお腹が空いてきたときに、国道沿いにこんにゃく茶屋という店を見つけた。
外観は蕎麦屋のような雰囲気だ。
こんにゃく料理専門店なら前に下仁田でも入ったことがある。
ちょっと興味を惹かれ、ここを旅行最後の店にすることにした。
店の中は結構広い。
座敷席とテーブル席があったので座敷の方に上がらせてもらった。
暖房が効いていないのか、暖房効率の割に店が広すぎるのか、えらく寒い。コートを脱ぎたくないぐらいだ。
ここは食事ができるだけでなく、オリジナルのこんにゃく製品もいろいろ販売しているようで、レジの前には商品が並んでいる。
最初に運ばれてきたのは可愛らしい和菓子のようなこんにゃくだった。ピンポン玉ぐらいの不揃いな三色こんにゃくが小皿に盛られ、酢味噌がかかっている。
蕎麦の定食と丼ものを頼んだ。
定食には田楽やカラフルな刺身蒟蒻などがついてくる。
蕎麦の味はまあまあ。つるつるしないでわしわしと歯ごたえのある感じ。
こんにゃくは素朴な香りがして美味しかった。レナは食べていたが、カナは知らない食べ物には引いてしまう質なので、いらないと言ってつまもうとしなかった。
食事を終えて外に出てみると、空は一段と暗くなり、今にも雨が降りそうな様相を帯びていた。
もういいや、雨が降っても。
旅は終わりだし、既に家路に就いている。
東松山を通過するときにはついに雨粒が落ちてきた。
久しぶりだね、このパターン。
旅は日本晴れ、そして帰路は雨。
名残を惜しむように。
おしまい