1.雨の旅の始まり
初日 2004年10月3日(日)
規則正しくワイパーの音が響いている。
雨の中、車を走らせている。群馬へ向かうのは久しぶりだ。
今年の春までは多いときは2ヶ月に一度の頻度で群馬に通っていた。
第二の家のようでもあった榛名湖の宿が変わってしまい、ぱったりと足が途絶えていた。
どんよりとした空の下、榛名山が見えてきた。赤城は雲の中で麓の稜線がうっすらと見えるばかり。
東京では激しく窓を叩いていた雨も、ここにきて小降りになった。
朝8時半、パパがもう、目をつぶってでも走れるという渋川・伊香保ICを降りて、これから市街地へ向かう。
昨日、秋晴れの土曜日、カナの運動会が行われた。
初めての小学校での運動会。
一学年一クラスしか無い単学級の小学校だからこぢんまりとしたものだったが、和気藹々と和やかに競技は進み、紅組も白組も同点優勝で終わった。
運動会の後は代休がある。
長女のカナが小学生になってからは平日の休日はとても貴重だ。
ただ、運動会開催が天候に左右されるため、事前に旅行計画は立てにくい。雨で延期になる可能性を考えると、宿の予約などは取れない。
つつがなく運動会が決行された後、昨日の夕方になってから宿の手配に入った。日曜日泊だし、Tocooで捜せば掘り出し物も見つかるかもしれない。
今回のプランは最初は浜名湖だった。
先週、
世界旅行博に出かけて、くじ運の良いカナが抽選の結果浜名湖花博のペアチケットを当てたのだ。
一人2,900円、ペアで5,800円相当。
元々興味のあった花博だから、これはいいものが当たったと喜んだのだが、何しろ会期があと三週間しかない。
行かれるとしたらカナの代休の今週・・・でも浜名湖は一泊で行くには遠い・・・。
悩んだ末、チケットは掲示板で名乗りを上げてくれたメタさんに上げて、草津へ行くことにした。
三ヶ日みかんの季節にも微妙に早すぎるし、いろいろ後ろ髪を引かれる物はあるが、天気も悪い中、高速を250キロも走るのはちょっと辛い。