*04*
4日前から始まったばかりのキッザニア東京の新しい体験、自分でスケッチブックを作る商店街の画材屋は、まさに前の回が終わったところで、二人の子供が席を立ったところだった。 そして中央広場側から大急ぎで駆け付けた私たちにほんの先んじること数秒で、小さな女の子が先に席に着いてしまった。 ・・・その女の子には見覚えがある。 さっき、カナレナと一緒にキャンドル職人を体験した女の子だ。 ということは、トイレさえなければ間違いなく次の回に入れたはず。 ・・・だーかーらー、あの貴重な数分にトイレに行くのは厳禁だと〜(涙)。 |
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うう、完璧な計画ががらがらと崩れていく。 いやいやここでがっくり来ていてもしょうがない。 募集が一回きりのモンエリ声優はしくじったら後が無いが、画材屋は基本的にそんなに混雑しているわけではないので、まだまだ閉園までにチャンスがあるに違いない。 画材屋の定員は2名なので、カナかレナの一人だけなら入ることができたが、今日はターゲットが決まっているのでバラけさせるのは得策ではない。 どうせ声優で合流しなくてはならないのだし。 というわけで、私は二人を二階に連れてきた。 さっきと状況が変わらなければ動物病院の待ち時間が30分ほどあるのは判っていたが、子供たち自身に確認させようと思って。 動物病院のスーパーバイザーはカナに待ち時間を聞かれて、次回は10時ぐらいからと答えた。 やはり30分近くの待ち時間だ。 それなら後にすると一度は決めたカナだが、スーパーバイザーに動物病院の人気からすると今はそんなに待ち時間が長い方じゃないと教えられて、ちょっと逡巡し始めた。 確かに、もうキッザニア東京のほとんど全ての仕事を知り尽くしているカナにとっては、やり馴れたすぐに入れる仕事よりも、30分待っても未体験の仕事ができる方が魅力的かもしれない。 |
動物病院のドア |
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出版社の定員も通常は10名だが、機材の故障や混み具合によっては6名募集になる日も多い。 この日も6名で、大部屋の方だけを使用していた。 その場合、4名用の小部屋はマンガでディスプレイされる。 |
実は私が2階に二人を連れて来たのには、動物病院の他にも理由があった。 「カナ、もしかしたら隣の出版社、今なら待ち時間ゼロでいけるかも」 今月から新しいマンガがスタートしたばかりの出版社も今回の目的のひとつだ。 カナはやっぱり動物病院は後にして、先に出版社へ行くことを決めた。 ちょうど出版社では女の子が二人、パビリオンに入ってオレンジ色のユニフォームを着始めたところだった。 「まだ今から入れますか?」 OKだった。 |
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画材屋は駄目だったけど、出版社のタイミングはばっちり |
カナもレナも新作の夢色パティシエールをチョイス |
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前作の株式会社ラブコットンは、連載が終了したのに伴って、キッザニアの作品からも降りたらしい。 |
というわけで現在選べるのは、ワンピース、チョコミミ、NARUTO、夢色パティシエールの四作。 |
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二人の仕事が決まったので、私はモンエリ声優の調査開始。 声優は劇場プログラムの一つで、通常オズの魔法使いを行っている時間帯に行われるようだ。 1部の場合は11時10分募集終了、その後練習、11時45分から本番、12時5分に解散予定。 キッザニア東京では過去3回、期間限定で声優アクティビティを実施したことがある。 初回はキッザニアオリジナル映画「コクーン繭の森」。 二回目からは一般の劇場上映作品のいくつかのシーンを並べたものになり、まずは「カンフーパンダ」。 三回目は同じく「マダガスカル2」。 そして今回の「モンスターVSエイリアン」、略称「モンエリ」に続いている。 (抜けてるもの、あったっけ?) |
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カナとレナは初回のキッザニアオリジナル「コクーン繭の森」で声優を体験したことがあるが、「カンフーパンダ」の時は、開園と同時の募集で、学校からの下校後、可能な限りの早さで豊洲に来たが入場位置からして間に合わず、「マダガスカル2」の時は今回の「モンエリ」同様、なかばでの募集となったが、連日定員割れしているというので安心していたら、その日に限って30分以上前にどっと子供が集まり、前の仕事が終わって駆け付けた時にはもう入れなくなっていたという苦い思い出がある。 流石に三回目の失敗はしたくない。 かといって、今日がある程度空いているのは間違いないので、やたらと早く並んで他のお子さんにプレッシャーをかけるのもごめんだし、30分以上待ち時間に費やすのも勿体ない気がする。 さぁて、何時に並ばせれば一番いいだろう。 |
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そこで劇場担当のスーパーバイザーにアドバイスをもらうことにした。 「うーん・・・人気の度合いは前回のマダガスカル2と同じくらいですかねぇ。どうしてもやりたいというお子さんは1時間ぐらい前から並ばれることがありますよ。まあだいたい30分ぐらい前からですかね」 「マダガスカル2の時は、結構定員割れした日もあったと伺っていますが」 「そうですね。今回もありますよ。日によってまったく出足が違うので判らないんです。今日は空いているのでそんなに早くないと思いますが・・・でもやっぱり判らないです」 ですよねぇ。 そうそう、もう一つ気になっていた「飛び入りパフォーマー」についても聞いてみよう。 これは実はわずか3日前にキッザニアの公式サイトで公開された新しいアクティビティ(?)だ。 内容は、漫才、コント、楽器演奏、ダンスなど、何をするか出演する本人が自由に決められて、人を楽しませたり、驚かせたりする芸を披露したいキッザニアンなら、誰でも参加できるらしい。 また、その際に必要な楽器や道具があるなら持参しないといけないらしい。 ・・・って言われても、何が何だかわかんないよね? 実はこれは、ラストのパレードが始まる前などの劇場の微妙な空き時間を有効利用しようということで考えられた苦肉の策らしい。 キッザニア側では場所の提供はするが、それ以外は出演者にお任せしようということだ。 お給料5キッゾは出るが、お仕事カードは無し。 この看板に記載されている1部は2時、2部は6時の10分ぐらい前に集まり、リハーサル後に劇場で本番となる。 最大5組までで、各組の持ち時間は2〜3分程度。 とにかくいきなり何も考えずに行っても難しいかも。 少なくとも何をするか考えてから行った方がいい。 何しろキッザニア側では何も準備してくれないから。 まだ始まったばかりなので、誰も応募者が無い日もあるようだが、既にバック転など披露してくれたお子さんもいるそうだ。 何か芸をお持ちのお子さんは、体験してみるのもいいかも! |
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で、カナとレナは出版社でお仕事中。見られたくないから原稿で隠しながら作業するカナ。 |
飾り付けにスクリーントーンも貼って・・・。 |
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原稿が完成したら製本 |
顔の中身を描き込むところが少ないので、夢色パティシエールは株式会社ラブコットンより難易度が低いかも |
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二人がお給料をもらって出版社を出てきたのは10時ジャスト。 ちょっと画材屋と動物病院はタイミングが合わなかったが、とりあえず現在までロス無しで開園後1時間以内に目的パビリオンを二つ制覇。 そろそろ気にしなくてはならないのは1時間10分後に募集が締め切られるモンエリ声優。 今から並ぶのはいくらなんでも早すぎるが、次の仕事が終わった後だと順調にいっても募集締め切りの40分前。 タイミングが合わなかったり仕事が長引いたりしたらすぐに30分を切ってしまう。 前回のマダガスカル2は、がらがらに空いている日だったにも関わらず30分前には募集が終わってしまっていた。 今回も同じ轍を踏まないようにするには・・・次の仕事を慎重に選ばねば。 |
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キッザニア東京体験レポ キャンドル職人とモンエリ声優5へ続く
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