*08*
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さて、そろそろ募集を終了するパビリオンが目に付いてきた。 この日は驚いたことに、あのお菓子工場が一番には終了しなかった。 これはお菓子工場の人気がばらけてきた証拠なのだろうか? ここでも再三混んでいる混んでいると書いているので、無理に2時間待って並ぶ人が減ってきたのかも。 最初に気づいたのは7時35分に既に電力会社が募集を終了していたことだ。はんこ屋も終了している。まあはんこ屋は終盤、今まで体験した子たちのはんこを彫り、渡さなくてはならないので募集は早めに終わる。 消防署も終了していた。これも判る。 この時点ではお菓子工場、ボトリング工場、パン工場の食品通り3大人気パビリオン(また勝手に名前つけてる)や、ピザ、ハンバーガー、キャビンアテンダント、パイロットなどの人気職業はまだ募集を続けていた。 |
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病院関係もこの時間帯が穴で、さっきまで待合室に入りきれずはみだすほどに並んでいたところが、今はぽつんと一人だけ。 もちろん、赤ちゃんのお世話、内視鏡手術、開腹手術、救急救命、薬剤師の五種類、全て募集中だ。 |
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レナの印刷工房も誰も来ない。 もうじき前の回が終わるのだから、今並べば効率がいいのに。 但し、前の回が終わる前には定員が揃い、レナたちが入った後もすぐに次の回が並び始め、結果的には印刷工房は8時13分頃募集終了した。 思ったより早めだ。 誰も並ばないときは全然並ばないのに、並び出すと一気に並んでしまうのはよくあること。 |
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カナたちのビジネススクールは調査を終えたのでアイデア出し。 デパートで売れるエコ文房具の新商品を考える。 実際に過去はエコ定規、現在はスーパーecoレインボー鉛筆と言った商品が実現している。 スーパーecoレインボー鉛筆と言えば、既にカナが三本(内訳は、自分の、Sちゃんへのプレゼント、パパへのプレゼント)、レナが二本(内訳は、自分の、パパへのプレゼント)と、合計五本も購入している。 いいお得意さまだ。 |
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ビジネススクールの今回のチームは、中二の女の子二人、小四の男の子一人、そしてカナ(小五)の四人だ。 かなーり年齢層が高い。 レベルの高いアイデアが出たのではないだろうか。 |
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7時42分頃、レナも印刷工房の仕事に入っている。 印刷工房ではグラフィックデザイナーが体験できる。 キッザニアのパビリオンを紹介するポスターをデザインし、印刷するのだ。 レナは今回、デパートパビリオンのポスターを作ることにしたみたいだ。 |
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 劇場入り口が開いていたのでのぞいてみると、オズの魔法使いでクライマックスに舞台後ろから登場する悪い西の魔女たちの後ろ姿が見えた。 |
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レナがポスターをデザインしている間に、カナのビジネススクールが終わった。 私は言う。 「次の仕事が最後の仕事になると思う。何がいい?」 正確にはまだ最後の仕事になるとは思っていなかったのだが、早めに決断させようと思ってそう言った。 「・・・」 「そういえばまだボトリング工場が締め切られていなかったよ」 「ボトリング行ってみる」 「ホ、ホントー?」 ボトリング工場はガソリンスタンドと並んでカナに残された未体験ワークだった。 しかし炭酸飲料が嫌いなカナはなかなかやりたがらず、さらにボトリング工場自体が人気で待ち時間が長い傾向にある。 なかなかチャンスは巡ってこなかった。 でも今回カナは、今までほとんど待ち時間らしい待ち時間もなく、自分の好きな仕事をバリバリやってきたので、最後にちょっと待ってもいいという気分になったようだ。 閉園まであと1時間10分強。 ここで待ち時間が少ないパビリオンに入っていればあと二つ回せて、(デパートショッピングを含めると)1日に10個体験するという新記録に到達することは判っていたが、せっかくカナがボトリングをやる気になったのだ。 これは待ち時間がどれだけあろうともボトリングに行くしかない。 |
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と、その前に携帯電話を返却してっと。 レンタルした携帯電話は閉園30分前までには返却しなければならない。 しかも、必ず本人が。 保護者などに返してきて、と頼むことはできないのだ。 |
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40〜50分待ちと言われてカナはボトリング工場に並んだ。 そのチームの最後の一人だった。 カナの後、次の回に6人募集して、あっと言う間にボトリング工場も最終回まで募集が終了した。 私はカナに、終わったら速攻でスポーツクラブかレンタカーに行ってみなさいとアドバイスしたが、彼女はそのとき運転免許証を無くしたと思っていて(後で落ち着いて探したらちゃんとサイフに入っていた)、おまけに終了した時間がちょうどスポーツクラブの最終回が始まる40分を過ぎたところだったので、結局このボトリング工場での仕事が今日のラストになった。 カナがおなか空いたと言うので、私はカナがボトリング工場に並んだのを見届けてから、モスバーガーで照り焼きバーガーを購入した。 モスバーガーでは最近は、以前は言わなかった台詞を付け加える。 「キッザニア内でお召し上がり下さい」 この台詞が無かった時代は終わってから外で食べさせたりしていたが(たまたま?)、こう言われちゃあ仕方がない。 仕事が終わったら、少々閉園時間をオーバーしても中で食べさせてもらう。 あれ? 8頁で終わると思ったのにまだ続くなぁ。 |
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キッザニア体験レポ 夏の終わりのキッザニア9へ続く
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