キッザニア X キッザニア 夏休み混雑のキッザニア

*07*




観光バスを上から見て・・・
屋根が無いんだよね
8時10分、楽屋から子供たちが出てきた。
急いでという手招きをして、出てきた子供たちに言う。
「もうほとんどのお仕事は募集が締め切られているよ。パレードダンサーだったらまだ定員になってないからやれるかも」

「何でパレードダンサーをやらなくちゃならないの」と不満げにカナ。

えー、だってこの間はウルバノ達に手紙を書いてきてあんなに嬉しそうにパレードやっていたのに。
やり終わったら凄く楽しかったって言っていたのに。

「じゃ、さっき2階も見てきたけど、もうじき前の回が終わりそうだったから、ビジネススクールの最終回に入れると思うよ」

「何でビジネススクールをやらなくちゃならないの」とまたまた不満げにカナ。

えー、だってこの間はビジネススクールができないかもしれないというだけで、あんなに他のお仕事にケチをつけていたぐらいなのに。
やり終わったら凄く楽しかったって言っていたのに。

そう言っている目の前で、さっきまで募集中だったインテリアプランナーと建設作業員が募集終了になった。

これは・・・急がなくては。
最後のお仕事を探すには、もう一刻の猶予も無い。



「パレードもビジネススクールも嫌だって言うけど、もう本当にほとんど空いているところは無いんだよ。今日は混んでいるんだからね。いい、どこでもいいから入るか、最後のお仕事をしないで今から帰るかのどちらかを選ぶしかないんだよ」
「・・・」
「街時計の最後の回にもしかしたら入れるかも。君たちが楽屋から出てくる前に急いで確認してきたんだよ。まだ7人しか並んでいなかった。あと3人・・・こうしている間にも誰か並んでいるかもしれないけど」

ようやくカナも事態を把握し、急いで2階に上がることにした。

2階の街時計の所に行くと、もう椅子が足りないほど子供が並んでいる。
カナとレナは率先してスーパーバイザーに聞きに行った。

「あと一人しか入れないって」



最初は二人で他を探すと言ったが、とにかくもう残されたお仕事なんて無いかもしれない状況だから、結局カナがレナを並ばせた。
カナはスポーツクラブに行くという。
スポーツクラブの最終プログラムはスポーツビクス。レナは先日体験したが、カナは未体験。それにレナは今日、インストラクターをやるのでスポーツクラブに行っている。

スポーツクラブはまだ閑散としていた。
カナはしばらく一人で並んでいた。

8時15分から30分ぐらいに掛けてキッザニア内を一周してみたが、この頃まだ募集が締め切られていなかったのは、本当に限られたパビリオンだけだった。
但し、残念なことにスケジュールに従って8時10分に最終回を締め切ったライヴステージや8時14分に前の回が終わって即最終回がスタートしたビジネススクールは定員割れしたままだった。

この他、30分ぎりぎりまで理容店や裁判所は受け付けていたが、もちろん何人かは並んでいる。
またこの日の大穴はテーブルマジック。
8時35分の回を8時28分ぐらいまで受け付けていた。といってもあと2人の枠しかないと言われて、三人組の男の子が諦めている現場など見ると、たまたまだったとしか思えない。



スポーツクラブの最終回は8時40分に始まる。
ここも最後まで二人分の枠が残っていたのだが、早々に並んでいる子供たちをパビリオン内に入れてしまったからか、まだ募集が締め切られていないと気づかなかった子供もいたかもしれない。
そして8時38分。
四人組の子供がやってきた。
スーパーバイザーにあと二人だと言われ、じゃんけんで体験者を決めていた。
閉園が近づくと仕方ないけど無情なことが多いなぁと思う。

既に早々にメンバーが決まった街時計は、本来の募集終了時間である8時35分を待たずに練習に入った。

さっきのオズの魔法使いと対照的に、今回のこちらのパビリオンは小さい子供が多かった。

カナたちは時間通り8時40分にレッスンがスタートした。

スポーツビクスはいろんなスポーツのポーズを使ってエアロビクスのような運動をする。

バスケットとか、野球とか。





そうそう、二人がまだ最後のパビリオンに並んでいる間、私はあることを調べてきたんだった。

レナを街時計に、カナをスポーツクラブに並ばせたとき、カナが心配そうにこう言った。
「閉園を過ぎちゃうと、刑務所の見学ができなくなる・・・」

そう、先月からキッザニアには刑務所ができて、警察署か裁判所を体験した子供だけが見学できることになっている。
カナとレナは今日、裁判所を体験した。
そしてそのときに、8時半から9時の間に持ってくれば刑務所が体験できると書かれた紙をもらっていた(正確にはその紙と警察官又は裁判関係のお仕事カードのふたつが必要)。
スポーツクラブは9時ちょうど、街時計に至っては9時5分にならないと終わらない。
果たして刑務所の見学はできるのであろうか。

8時45分からはパレードが始まる



ということで、確認してきた。
実は前に、はるかママさんから閉園ぎりぎりに終わるパレードダンサーを体験した子供でも、刑務所を見学させてもらえるという話は伺っていたが、何しろ街時計は9時5分だ。

「大丈夫ですよ。お仕事が終わってから来てもらっても見学できます」と担当のスーパーバイザー。

よ、良かった〜。
そのことをまだスポーツクラブに並んでいるカナに伝えたらホッとしていた。





カナのスポーツクラブに気を取られていたら、鐘の音が聞こえてきた。

しまった〜。
最終回の街時計が始まってしまう。

大慌てで私は街時計が見えるペアレンツラウンジへ向かった。

と、ところが〜、なんと8時58分の時点のペアレンツラウンジは、既に「準備中」の札が掛けられ、一般保護者立入禁止になっていた。

迷っている暇はない。
私はためらわず中に入り、片づけを始めているスーパーバイザーに、最終回の街時計を撮影したいから中に入れてもらえないか聞いた。

OKが出た。
よーし、レナのパフォーマーをここから応援するぞ。





後からレナに聞いた話。

なんと、私が音だけ聞いて見そびれてしまった最初の鐘の音。
あれはレナが鳴らしていたんだって。

最終回の街時計は、ダンスの前と後に鐘を鳴らす。
希望者を募ったけど3人しか手を挙げず、それを見てレナも手を挙げて、レナともう一人の子が始めの鐘を、残りの二人の子が終わりの鐘を鳴らしたんだって。

でね、終わりの鐘を鳴らした二人は、一回だけと言われていたのに、つい三回も鳴らしちゃったんだって。


全て終わって刑務所の見学。
刑務所と言うには開放感に溢れ、やけに明るいけど、レナなど「刑務所にはいるとトイレをするときも外から丸見え、寝るときも冬に毛布一枚くらい」と聞いてびびったそうな。

なお、この刑務所には入るところも出るところも無い。
どうやって入るかは・・・・知りたい人だけ左の画像にマウスを置いてみてね。



刑務所の見学中、「よしかさん」と声を掛けられ、振り返ったらミミミさんがいて、びーっくりしてしまった。
ミミミさんというのは、子連れ旅行ケアンズ関連の友人で、一緒に伊豆キャンプ旅行にも行っている。
ミミミさんに話しかけられた私は、思わず「い、生きてたんですか?!」と言ったらしい(ミミミさん談)

最後にキッザニア東京のビジネススクールでアイデアを出して商品化されたスーパーecoレインボー鉛筆の紹介をしよう。
この鉛筆で絵を描くとどんな風になるかは、鉛筆の画像にマウスを置いてみてね(描いたのはレナ)。

今回のキッザニア。
かなーり混んでいたけど、未体験のお仕事を中心に結構回れた。

カナは初回にソフトクリームショップ、レナは初回にスポーツクラブインストラクター。
二回目から合流して、お仕事相談センターで裁判所の紹介を受け、デザイン教室で壁画、裁判所で被告と証人、お仕事相談センターに戻っておしごとライター、デパートでスーパーecoレインボー鉛筆購入、オズの魔法使い。
また分裂してカナがスポーツクラブのスポーツビクス、レナが最終回の街時計。
最後に刑務所見学。

これだけ遊べば十分でしょ。


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