*07*
ふたつくるくると巻いたところ。 右のエンパイア・ステート・ビルみたいなのがキャンドルナイトセレモニー用。 左の色の薄いのが、これからデコレーションするお持ち帰り用。 |
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いよいよカラー・デコレーションシートを貼る。 何色かのシートが乗ったトレイが配られた。 ここに無い色でもリクエストしてくれれば出すよとスーパーバイザー。 レナは早速ボルドーとネイビーを選ぶ。 ここで問題が発生した。 |
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カナが選ばなかったのだ。 スーパーバイザーがどの色がいい?と聞いても答えない。 トレイを渡されても押し戻す。 業を煮やした私がこれとこれにしたらと指さすが、なんだかんだと難癖をつけて選ばない。 そのくせ、ママが選んでとか言ってくる。 (選べばまた難癖をつけるだけで決めない) 私が見えるところにいるから甘えているんだろうと、途中で私は工房を出て頭を冷やしに行ったが、戻ってもまだ状況は変わらなかった。 もう〜っっっっ!! |
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何でこんなことになっちゃったんだろうな。 本人に後で聞いても「判らない」と言うだけなので、私の方で推測してみる。
朝から悲しかったというのは、大事にしていたジグソーパズルを妹の友達に貸したら、四つもピースが足りなくなっていて、しかもそれ以外の三つが家の前や公園までの道のりに転々と落ちていたということがあったからだ。 彼女が言うには、そもそもパズルは一度貸したけどその後返してもらって、その後は貸していないのに目を離した隙に持っていかれちゃっちゃったんだとか。 落ちていたパズルは昨日の雨で雨ざらしに・・・。 ビジネススクールも一番にやると意気込んでいたのに、これは私が携帯電話ショップにしたら、と、計画を変えてしまったことにより、結局タイミングが合わなくなっている。 やっぱり携帯電話ショップじゃなくてビジネススクールに行くべきだったのか。 キャンドル職人の待ち時間が長くなることを覚悟していた私は、携帯電話を借りておけば時間がつぶせるだろうと考えていたのだが、裏目に出てしまった。 |
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こちらはちび姫ちゃんが体験しているライヴステージのお仕事。 ホントに男の子が多い回だったんだね。 |
でももちろん、どんな理由が有ろうとみんなに迷惑を掛けるのは良くない。 スーパーバイザーさんはみんな心配しているし、一緒に体験している子たちだって集中できない。 だいいちキャンドル職人をやりたがって、できなかった子供はいっぱいいるのだ。せめてその責任はちゃんと果たさなくちゃ。 結局カナはカラー・デコレーション・シートを一枚も選ばなかった。 スーパーバイザーと私で最後は適当に決めたような気がする。 出来上がった持ち帰り用のキャンドルを袋に仕舞って、そろそろキャンドル職人の仕事も終わりだ。 カナはシートを貼っていないので、そのまま袋に無地のキャンドルとバラのシートを入れた。 カナたちのキャンドル職人の仕事が始まってすぐに、はるかママさんがはるかちゃんを連れてあらわれた。 もうキャンドル造りは初回で終わらせているので、セレモニー参加のために並んだ。 おや、はるかちゃんのほっぺに苺とクローバー。 理容店でひげと一緒に描いてもらったんだ。 そのうちけんとママさんもやってきてしばらく話し込んだ。 けんとくんは残念ながら身長制限でセレモニーには出られない。 |
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8時ちょうどに最終回のキャンドル職人の仕事は終わった。 そのまま最終回のメンバーはセレモニーに参加する。 セレモニーの定員は30名だったが、まだセレモニーの列には10人足らずしか並んでいない。最終回の職人メンバー合わせても20人程度だ。 一人男の子がやってきたのでスーパーバイザーが尋ねた。 「キャンドルナイトのセレモニーをお手伝いいただけますか?」 男の子は一度は頷いたが、キッゾもお仕事カードももらえないと聞いてやっぱりやめると言った。 キャンドル職人はあれほど人気があったのに、セレモニーは意外と人気がない。 知らない人が多いのか、お仕事扱いじゃないのが気に入らないのか。 ぞろぞろとみんなはキャンドル工房を出て、大通りを中央広場に向かった。 中央広場のエターナル・スピリット前がキャンドルナイトの開場だ。 歩きながらカナがまた携帯電話の返却をどうするのかと聞くので、横を歩くスーパーバイザーに聞いてみた。 「セレモニーはすぐ終わるので間に合いますよ」 えっ、そうなの? 公式サイトには8時から8時45分まで行われるって明記してあったし、キャンドル職人に並ぶ前に最後のお仕事になるって言われたけど・・・ |
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このとき私は、みんなが楽しく荘厳な気持ちでいるのに、カナの態度がそれをぶちこわしにしないか、それだけで頭がいっぱいで、もう写真もろくに撮れなかったし、様子も観察できなかった。 ただ、セレモニー参加の一般の子供たちはさっき自分たちが作った小さなキャンドルを、キッザニアの子供議会の子供たちが大きなキャンドルを担当した。 そしてエコサミットの時も使われたと思うモスグリーンのTシャツを着た子供議会のメンバーは、、一人ずつパネルを持ってエコ宣言し、最後に全員口を合わせて「電気を消してスローな夜を」と言ったのを聞いた。 カメラスタジオで仕事をしているカメラマンの子供や、新聞社で取材をしている新聞記者の子供もいた。 私の隣で新聞記者のベストを着た男の子は、真剣にキャンドルナイトのメモを取っていた。 |
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キャンドルナイトイベントは10分足らずで終わった。 も、もしかしてカナがあんなに望んでいたビジネススクールの最終回に間に合うかも。 いやいやその前にまず携帯電話を返却しなくちゃ。 ラストスパート!! 終わりよければ全て良し。 急げ〜。 |
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