キッザニア X キッザニア お菓子工場と出版社

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さて、カナの方はこのくらいにしてレナの様子を見に行ってみよう。
レナはカナが一つ目を終え二つ目の職業に並び始めた時点でまだ最初のお菓子工場の順番が来ない。
4時23分、ようやく制服とクラゲ帽子が配られた。そして入室。

お菓子工場の体験時間は30〜40分だが、人気がありすぎるためか可能な限り回転効率を上げるため部分的に二組が同時進行する。
手前の最初の組が箱を組み立てている奥で、既に制服に着替えた二組目が説明を聞きながら手洗いを始めている。





お菓子工場の仕事はハイチュウを作ること。シートを重ねてくるくるとまるめ、長く伸ばしてちょんちょんとカット(金太郎アメの要領で)。
箱も組み立て、自分たちでシールも貼る。裏には製造者として子供の名前も入っている。

お菓子工場は本当に人気で、レナが入っている間も次々と新しい子供が並びに来る。この頃の待ち時間は1時間50分。今から並ぶと体験時間を含めここで2時間半近くを費やすことになる。
兄弟がやってきたがお兄ちゃんは時間を聞いて離脱。小さな弟だけが残った。お母さんは「本当にいいの?」と不安そう。お菓子工場スーパーバイザーのお姉さんは「ハイチュウ好き?」。弟君は一生懸命肯く「うん、好き」。

現在のハイチュウはグリーンアップル味



さて、私はゆっくりレナのお菓子工場を見学できたわけではない。
レナが仕事を始めたのを見届けて2階に戻り、出版社パビリオンを探す。あれ? カナがいない・・・。
出版社パビリオンは通路を挟んで仕事場が二ヶ所に別れていたのだ。カナは向かいの部屋でもうオレンジのジャンパーを着て仕事を始めるところだった。
私は同時進行する二人の仕事場を行ったり来たり、階段を上がったり降りたり・・・。

出版社の部屋はマンガがぎっしり。
仕事はワンピースとチョコミミに別れ(男の子はワンピース、女の子はチョコミミを選ぶことが多い)、部分的に表情や台詞の抜けている原稿をもらい、自分で飾っていく。
原稿は何種類かあって好きなものを選べる。カナの時は全員違う原稿を選んだと言っていた。





私はキッザニアで悩ましいことの一つは、二つ目のパビリオンだと思う。
最初のパビリオンがスタートするのは同時だが、それが終了するのは早いもので15分後、そして大半のパビリオンは30分後に一斉に終了する。
ということは、開場直後は入場した人から順次並ぶことができたが、次は開園30分後に一斉に人が動く。前のパビリオンの終了が微妙に長引くととたんに全てのパビリオンは定員が埋まっていて、次の30分を待たなくてはならなくなる。
さらに大きな問題がある。最初の30分を終えて一回目の体験者とさよならした後、どのパビリオンも即座に次の回に入らなくてはならない。
ということは、初回から既に2回目以降も列ができている人気パビリオンを除くと、他のパビリオンを終えた子どもたちが並びにやってくる前に次の回をスタートせざるを得ないパビリオンは、何と定員割れしたまま2回目を始めるわけだ。
つまり一部のパビリオンは定員割れしているのに、直後にあぶれた子どもたちが大量にあらわれ、その子どもたちはその回が終了するまで待たなくてはならない。待たなくてはならないだけでなく、その場合の待ち時間がまるまる30分掛かってしまうことが痛い。
キッザニアの今のシステムではどうしようもないことだが、あまりに勿体ない話なので何とかならないかなぁと思うことしきり。
なお、3回目以降はだんだんパビリオン終了時刻もばらけてくるので定員割れはよほどの不人気パビリオンのみとなる。また待ち時間の問題も10〜15分程度のパビリオンを見つけることが容易になってくる。



4時54分、ようやくレナのお菓子工場が終了する。
レナはとにかくデパートがやりたくて仕方ない。あとデザイナー。

レナ終了前に私は何度も他のパビリオンの様子を見に行った。
その頃はデパートも誰も並んでいなかったり、デザイナーも8人の定員の処ずっと7人しか並んでいなかったが、前述の通り中堅どころの定員割れは2回目限りで、レナが自由になった開園一時間後にはちょうどどちらも新しい回が始まったばかり、しかも次回の定員も埋まり1時間近く待たないとならない状況ばかりになっていた。
「デパートとデザイナーは後でもう一度見に来よう。レナ、後は何がやりたい?」
「自動車のところ」

建設現場で見かけた一コマ。
姉妹(弟?)なんだと思うけど、凄くちっちゃい子の手をお姉ちゃんがしっかり握っている。
がんばれって声を掛けたくなっちゃう。



自動車関係は
  • 免許を取ってレンタカーに乗る(身長110cm以上)
  • ガソリンスタンド
  • タイヤ交換などのメンテナンス
  • 車を売るカーディーラー
と四種類あって入り口は一ヶ所だからそこで希望を言って職業別の列に振り分けてもらう。
レナは身長制限でレンタカーは不可。カーディーラーも興味がないようだ。一応事前の希望ではガソリンスタンドと言っていたが、ここでもう一度聞いてみる。「ガソリンを入れる仕事とタイヤを交換する仕事とどっちがいい?」
「タイヤ」
「じゃ、後は待ち時間をお兄さんに聞いてご覧」
ところがスーパーバイザーのお兄さんは時間ではなく「どれがいいか指を差してごらん」と聞いてきた。
レナはオートバックス(タイヤ交換)と出光(ガソリンスタンド)を見回して、出光を選んだ。
あれあれ? タイヤ交換じゃなかったの?



これまた運の悪いことに、ガソリンスタンドはちょうど新しい回が始まったばかりの上に次回待ちの定員も全員埋まっていた。レナから2回待ちだ。
タイヤ交換なら次の回に入れたし今の回もそんなに長引きそうにない。
レナ自身が絶対ガソリンスタンドではなく最初はタイヤ交換と言ったくらいだから、選ぶ前に待ち時間を教えてくれるとかしたら本人も違う方を選んだかもしれないのに・・・。
・・・でもきっとそれは大人の考え。子供の自主性自主性・・・と自分に言い聞かせる私。
ただ既にお菓子工場で待ちくたびれていた彼女にとってさらなる40分待ちは相当きつかったようだ。
このときの表情が一番硬い。
左の画像はそのレナではなく姉のカナ。レナをガソリンスタンドに送り届けて即、出版社に引き返したが、もうカナは仕事を終えて私を捜しているところで階段のところでばったり会った。姉妹二人のプロデュースは秒刻み。忙しい忙しい。


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